1958~59年収録。
名指揮者ブルーノ・ワルターが引退、西海岸に移り住んだ後に、レコード会社がワルターを説得して収録された ある種奇跡のようなワルターの一連のステレオ録音。そこで光輝くベートーヴェンの交響曲全集です。静養先にワルターの録音専用オーケストラのコロンビア交響楽団を編成。ここでハイドン、モーツアルト、ベートーヴェン、ブラームスそしてマーラーの名演奏が誕生しました。現代では考えられないことです。
ワルターのベートーヴェンは、LPで聴き、CDも購入。そして今回、久しぶりに同演奏をAmazon Primeで聴きました。
どういうメディアで聴いても、心が熱くなる、感動する演奏です。とある評論家が書いていましたが、「人間味あふれる演奏」その通りです。オーケストラの人数、プレイヤー個人の能力、録音など 実際のところこの音楽には傷は多いのですが、これを全て帳消しにしてお釣りある名演奏ですね。他の指揮者では聴けない、柔らかなベートーヴェン像です。
「ワルターのベートーヴェンは偶数番号が良い」と言われていますが、これは否定しません。しかし、今回は 5番も劣らずに素晴らしいと気付きました。こんなに心に歌いかける運命はありません。
Amazon Prime会員は無償で聴くことができます。この名演奏がゼロ円で配信される時代になったんですね。良き時代になりました。
Beethoven: Bruno Walter Conduc | |
クリエーター情報なし | |
Sony (Nax615) |
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