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「The Symphonies KARL BOHM」 22 CD

2013-06-30 | 音楽

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DG(ユニバーサル・ミュージック)のイタリアによるカール・ベームの交響曲集。

ベートーヴェン、ブラームス、モーツアルト、シューベルトの全集が22枚のCDにパックされたボックスセットです。これがTower Recordsで6800円。安すぎて罪悪感なども感じた次第です。

ベートーヴェンとブラームスはウィーン・フィル、モーツアルトとシューベルトはベルリン・フィルの演奏。

録音年
ベートーヴェン 1970~1972年
ブラームス 1975~1977年
モーツアルト 1959~1962年
シューベルト 1963から1971年

通して聴くと、ベルリン・フィルとのモーツアルトとシューベルトの秀麗さが目立ちます。これと比較すると、ウィーン・フィルとのベートーヴェン、ブラームスは完成度が低いです。特にベートーヴェンは曲による出来不出来のムラもありますが、一様に集中力を欠いたような締まりのない演奏。ベームの年齢的な課題とウィーン・フィルの特性が悪い方向に向かったように思います。音楽の縦軸が微妙にずれて進むところが音色の特徴、特質となっているウィーン・フィルですが、これが行き過ぎたような演奏に聞こえます。
ベートーヴェンとブラームスの全集の発売時には これがドイツ音楽の神髄 というように祭り上げられていましたが、これは当時来日したベームのブームに販社のプロモーションと評論家が妙な形でシンクロしてしまった結果ではないか なんて今思っています。(私はアメリカの機能的なオーケストラ演奏が好きなので、この緩くて揃わない演奏に対して辛い話になりすぎてるやもしれませんが)

モーツアルトは安心して聴くことができます。低めの重心でどっしりと構えた作り。ワルターのようにオーケストラを歌わせ泣かせるようなことはせず、インテンポで淡々と音楽を進めます。この下支えがベルリン・フィルの超人的な合奏力。一分の隙もありません。面白みの少ない演奏ではありますが、これは今でもモーツアルト交響曲のスタンダードかと思います。

40、50年前の演奏ですが、今でも現役。特にモーツアルト、シューベルトはトップクラスの出来映えです。
既に店頭やオンライン・ショップからは姿を消していますが、これはお薦めです。


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