今朝雨戸をあけると庭が所により薄っすらと白い
それ程寒くは無かった少し雪が舞ったようだ
寒くないので日影の冷えている所に本当に薄っすら積ると言うより載っている感じ
そこで思い出したのが淡粧濃抹総べて相宜し
芭蕉が奥の細道の象潟で引き合いに出した蘇軾(蘇東坡)の
飲湖上初晴後雨(湖上に飲せしが初め晴れて後に雨ふれり)
水光瀲灔晴方好 水光(すいこう)瀲灔(れんえん:ゆらゆら)として 晴れて方(まさ)に好く
山色空濛雨亦奇 山色(さんしょく)空濛(くうもう:ぼんやり)として 雨も亦(ま)た奇(き)なり
欲把西湖比西子 西湖を把(と)りて西子(せいし)に比(ひ)せんと欲せば
淡粧濃抹総相宜 淡粧(たんしょう) 濃抹(のうまつ) 総(すべ)て相宜(あいよろ)し
西施ほどの美人であれば薄化粧でも厚化粧でも何をしても綺麗だと言う訳です