霜恋路日記

【しもこいじにっき】
ロマンチックな名前「恋路」という場所においての出来事です。これは正真正銘本当の地名です。

新規開業の動き

2004-12-23 10:19:57 | 経営/法律
 今年も国民公庫の新規開業の実態調査結果が公表されている。その概要は、中高年45歳から59歳の年代の人口構成は90年後半からずーと33%前後であるにもかかわらず。新規開業者のなかでは36.4%と高くなっているのである。45歳以上の割合は42.2%と、91年調査以降最高になっている。中高年の新規開業者が増えているのである。しかも大企業勤務経験者が開業するのが目に付いた。企業のリストラもひところほどではなくその新聞報道も減っているがまだ続いているのであろうと推測される。また一定の経験をつんだ人たちが知識・資格・技能を生かして開業するケースも多いといえよう。

 開業費用についてみると、中央値は780万円であるが、1000万円以上が21.7%、2000万円以上が19・6%となっているが逆に500万円未満の割合は29.8%を占める。なかでも「運輸業」「建設業」「情報通信業」などでは開業費用500万円未満の割合は5割以上となっている。これらは軽自動車運送のように開業資本が少なくて済む事業が多いことや、建設業では一人親方や、手間請け中心で開業するなど、実質リストラにあったたような開業も多いいと思えるのである。いわゆる自己雇用型開業が増えているようである。

 また開業後の採算であるが開業後約1年のちで約6割が黒字を出している。しかし45歳から59歳代の開業者は黒字化している企業数は他の年代層に比べて低く黒字化しているのは52.2%と下がっている。リストラでやむえずすぐに開業したが十分な準備ができなかったケースや家庭のさまざまな事情もあるのではないかと思もわれる。

 開業して約1年後の売上が開業前の目標売上高に対して達成度はどの程度であったか、どの方面からのアドバイスが有効であったか
 アドイスを受けて開業をした人は目標売上高の75%以上の売上を達成している企業は62.8%。アドバイスを受けなかった人は57.2パーセントと5.6ポイント高い。

 とくに同業の事業経営者からアドバイスを受けた人は、受けなかった人に比べ、目標売上高の75%以上を達成した企業が65.4%を占めている。受けなかった人は56.8%と8.6ポイントも高くなっている。他からのアドバイスを受けて開業した人はそうでない人と比べあまり変わらないが、事業とは関係のない友人・知人からのアドバイスを受けた人は逆に目標売上高達成度が低く有効でなかったといえよう。事業に対するアドバイスはその業界の先輩に教えを請うのが一番であることが良く分るのである。
 最近創業支援機関、創業塾、創業セミナー、創業を支援する商工団体・公益団体など多くの組織が支援し活動ているがもう少し機能を高めて開業者へのアドバイス・サポート機能が強めららることを期待する者である。

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