駒場にある、日本民藝館に行ってきました。初代館長は、「民藝運動の父」柳宗悦で、柳宗理のお父さん。柳宗理自身も、三代目館長を務め、今も名誉館長をされています。
民藝運動は、用の美、つまり使いやすさも美しさの1つとした民藝品を広めることを目的とした大正15年に始まった運動だそうです。柳宗理のケトルやフライパンにも、なるほど、用の美の精神が受け継がれているわけです。デザインの押し売りではなく、使う人の事を考え設計し、改良して行く日本工業の特徴です。
民藝館は、昭和11年に開設され、向かいには柳宗悦の自邸もあります。
館内には、木工、焼き物、織物を中心に、古くは縄文から、鎌倉、室町、江戸の工芸品が所蔵されています。
洋の東西を問わず、芸術、工芸は、まずは自然災害から身を守るための宗教的なものに始まり、次に時の権力者(武将達)へと対象が移りながら、庶民へと広がっていくのが、分かります。
入館料1000円とちょっと高めですが、愛情を注がれつつ守られている工芸品て建物は、見る価値あると思います。