hayashi5 blog

Time goes by, Life goes on...

東洋経済4/3号

2010-03-31 00:23:31 | 書籍

Toyo

特大号、出せば当たる鉄道特集。最近、月いちでこの手の雑誌を見ますが、それなりに売れてるのでしょう。ただ、内容はと言うと、この数ヶ月の取材を盛り込んだ焼き直しの感。

海外市場の現状と国内メーカの攻勢。中国市場の拡大と日本市場の埋没。そして主要都市における駅立地ランキング。

今回は、大和路線の運行妨害について苦言を呈しているのが、目新しいと言うか、今らしいと言うか。

鉄道という身近にあるもので、かつ何か壮大で、将来があって、かつエコって感じが今のこの不景気な時代に合ってるのでしょうか。EVや太陽光発電なんかが話題になるものの、10年くらい先の話という感覚で、今そこにある話題としては一番いいのでしょうね。

で、記事を読んでいると、まさに日本の鉄道ビジネスは夢物語。政財官を挙げて、日本のすばらしい技術を売り込んでいきます!という論調。

もちろん厳しい現状の一端も垣間見えるものの、それを差し引いたとしても、世の中(世界は)そんなに甘くない。という状況。それでもまぁ、日本の鉄道事業の転換点を目の当たりにできると言う意味では、わくわくするのも確かです。貪欲に、いろいろと見て、話して、聞いて、学んで、吸収して行こうと思います。


cycloop

2010-03-21 16:33:58 | bike

cycloop
神宮外苑でやってた、自転車イベントcycloopにいってきました。サイクルショー程ではないですが、試乗や販売もあり。特に広告もうっていなさそうでしたが、そこそこの賑わいでした。ただ、行ったのが遅く、狙いのAnchor試乗できず…

関西じゃなかなか街中ではこんなイベントできないし、やってもなかなか人集まらないですよね。やっぱ東京は、日本の中では、自転車乗りやすい環境です。


シンガポールの夜

2010-03-19 23:26:12 | Singapore

打ち合わせが終わり、ラウンジです。

ひょんなことから、10年前に仕事を一緒に仕事をした人と一緒になり、打ち合わせ後に10年前に前職で納めた物を見に工場に行き、そのままClerke Quayでお食事。

不況だ不況だと言ってますが、リーマンショック後も止まることなく、都市開発を続けるシンガポール。多宗教、他民族、無資源国家という非常に難しい国家構成の中、政府が国民をうまくコントロールしながら、かつ海外の有能な人材を吸い寄せるシンガポール。同じ中華民族でありながら、上海などのそれとはまた違った発展を続けています。これぞ、寺島さんの言う、中華民族でありながら、ユニオンジャックの矢でもあるシンガポールのしたたかさなのだと思います。

で、今晩食べた蟹です。

Imgp0064

次回は、地元のレストランにつれてってもらう約束をしてきました。が、次はいつでしょう?しばらくなさそうです。


インド街

2010-03-18 23:54:50 | Singapore

USSのオープンで沸く(?)シンガポールへ。もち仕事で、今回も1泊3日ですが・・・

もともと到着後に事前打ち合わせの予定でしたが、先方の到着が夜になるということでお流れに。

ってことで、ホテルからLittle Indiaまでちょっくら歩いてきました。

ホテルは、Arab Steetにあり、Sultan Mosqueのそばです。

Imgp0009

Imgp0013

で、Little India。Arab Streetは7時くらいに真っ暗でしたが、Little Indiaは煌々と明かりがついていました。

Imgp0018

この時間、八百屋にこんなに陳列が。

Imgp0017

こっちはLittle Indiaのなんちゃら寺院です。

Imgp0024

Imgp0019

みなさん、中でお祈り。門に入るところから、靴を脱ぎ入っていました。もちろん私は入っていません。

さすがに常夏シンガポール。夜9時でもむしむしでした。

で、帰りにStar Fruitジュースを買ってみました。甘っ!しかも後味しつこい!

Imgp0025


世界を知る力

2010-03-01 22:25:14 | 書籍

Grobalism_2

三井物産戦略研究所会長の寺島実郎氏の今年1月に発売された著。佐藤優氏のよく言うインテリジェンスに通じる話。情報収集と分析の大切さを問う著書です。

冒頭の第1章目で、まずはアメリカ一辺倒の外交、グローバル化を否定する。これは日本人の大多数の人が、ハッとする内容だと思います。その例としてロシアの対日戦略が挙げられています。ロシアはペリー来航の1853年よりもっと前の1703年にサンクトペテルスブルグに日本人学校を設立している。これは親日ではなく、対日戦略、極東征服のためである。国防上の最前線としてウラジオストック(ロシア語で『東を征服しろ、支配しろ』とう意味らしい)を設立し、ウクライナ人を送り込んだことは、日本が北海道(蝦夷)を開拓し、屯田兵を送り込んだのと同じ背景。

日本が太平洋戦争に負けるまで、表はあくまでも中国やロシアという大陸に向かう日本海側であり、太平洋側が裏だったのです。それが戦後の米国主導の復興とマインドコントロールのため、表と裏が入れ替わったというわけです。

第2章は、国際的なネットワークを例に、世界を知るということを説明。言わずもがなの中華民族のネットワーク。衰退したと思われているイギリスを基点とした、ドバイ、バンガロール、シンガポール、シドニーへと伸びるユニオンジャックの矢。そして、ユダヤ人のネットワーク。ユダヤ人ということで言えば、モーゼ、キリスト、マルクス、フロイト、アインシュタインはすべてユダヤ人であり、ユダヤ人にとって、情報は教養を高める手段ではなく、生きるための必需品、必須条件。という言葉が平和ボケ、情報戦略の無い日本人には非常に身につまされます。

第3章は、戦後日本の情報戦略の欠落について指摘しており、日本には、情報網とシンクタンクが絶対的に不足しており、アメリカの情報に翻弄されていると嘆いています。

最後の第4章、若い人達に向けたメッセージで本著を結んでいます。

agree to disagree。相手の意見を聞き、例え同意せずとも、相手の主張を理解する姿勢が必要である。

そして、不条理と向き合うことが世界を知ること。怒りや問題意識がなければ、知とは言えない。知識の詰め込みだけでは意味がない。たくさんの情報から、自分なりの考察を行い、実際に様々な人、土地でぶつけて見ること。

そういう意味で、寺島実郎は、会社、上司、時代に恵まれていた。ただし、目的意識を常に持ち、努力し、チャンスをつかんだ。そのおかげで、今となっては情報のあぶく銭状態。黙っていても情報が集まって来、より一層世界を知る力が高まるという具合だと思う。

仕事三昧で、外資では浮いた存在の私だが、時間をつくり、たくさんの人と会い、恥を偲んで、挑戦していかねばと、いつもいつも思ってしまいます。が、なかなか難しいものです。