哲学博士で作家、評論家。元国家公務員の林雄介氏の著書。ようは雑学好き、宗教好きのおじさんが書いた宗教の歴史や現在のあり方から、あやしいカルト宗教について纏めた力作と言ったところ。
目次は以下。
第1章 よくわかる宗教のしくみ
- あなたは宗教の肩書きを知っていますか?
- ユダヤ教・キリスト教・イスラム教 ほか
第2章 よくわかる世の中のしくみー○○信仰
- よく使われる心理学効果
- 博士号・海外信仰 ほか
第3章 よくわかる政治と社会のしくみ
- 政治でも使われる権威付け
- 政治でも使われる心理学効果 ほか
第4章 よくわかる宗教と自己啓発セミナーの元ネタのしくみ
- だいたい元ネタがある
- 「愛」に注意 ほか
付属 よくわかる世界の宗教事典
- 全体像/一神教と多神教/エルサレム問題と中東情勢/十字軍
- 悪徳宗教、カルト対策
真面目な宗教の歴史あり、戒名を数万のパソコンソフトで考えてることなど宗教ビジネスのからくりなど結構おもしろく、かつビックリです。
日本では宗教は崇高なものでなんだか遠いような感じですが、ほんとは近くて生活に密着したもの。従って時として衝突の原因になったりするもの。世界的に無宗教化していくのだと思いますが、こういう本を読むと歴史や今の世界の勢力が見えてきたりして面白い。