石播(IHI)でジェットエンジン開発に携わり、ロールスロイスで5ヵ国共同開発のメンバーとなった、トニー野中(野中正樹)氏の著書。氏は、その後ゴルフ用品メーカーを経て、IT業界に移るも、ITバブル崩壊で破産。但しジェットエンジン開発やゴルフ用品開発を通し、世界の真の大富豪達と知り合った経験を元に再起。現在は、5社を経営する傍ら、成幸者研究家でもあるそうです。
目次は以下の通り。
第1章 「成功」する人と「成幸」する人
第2章 幸せな成幸者が持っている四つの自由
第3章 成幸者の言葉に学ぶお金に愛される人の習慣
第4章 成幸者の言葉に学ぶ時間に束縛されない自由な習慣
第5章 成幸者の言葉に学ぶ健康で長生きができる習慣
第6章 成幸者の言葉に学ぶ人脈に恵まれる人の習慣
第7章 成幸者の言葉に学ぶビジネスがうまくいく習慣
第8章 成幸者の言葉に学ぶ幸せを引き寄せる人の習慣
第9章 成幸者が今、未来を先取りして密かに行っていること
著者が出会った2000人のお金持ちの中には、お金はあっても、時間や家族がなく、実際はさみしい人生を送り人もいれば、お金はそこそこだが、人生は充実した人もいるそうで、前者を「成功者」、後者を「成幸者」と読んでいます。
著者の経験から、成幸するパターンは、「幸福感を味わう→行動する→習慣化する→成功する→富を得る」だそうで、「富を得る」ことが第一である、成功できない人や成功しても幸せになれない人と反対のプロセスなのだそうです。まぁ、大成功したから言えることだろうとは思いますが、物欲、禁欲がない人の方が、変な邪心がなく成幸できる可能性は高いのかもしれません。数十万の給料で一喜一憂しているようじゃだめなわけですね。はい。
そして、成幸の定義として、「お金」、「時間」、「健康」、「人脈」の4つを挙げ、これらのバランスが大切と説明。人脈って言うのは、たしかに成功するには不可欠で、成功した人には成功した人が引き寄せられ、より新しい情報、一般に出ていない情報がもたらされ、より成功するという好循環をもたらすのでしょうね。もちろんそのためにはお金だけではなく、魅力のある人であることが条件なのだと思います。
その他、著者の経験から見た、成幸者の習慣など、興味深い話も多くありました。ドバイの時も感じましたが、本当に成功した人は、偉ぶらず、相手を尊重し、もてなし、楽しい時間を過ごさせてくれる人だと思います。
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