30年も前には考えられなかったことが、「今では考えてもいい」時代になってきました。
- ものすごい圧力状態で生きる生物の発見
- ものすごい酸性状態で生きる生物の発見
- ものすごい低温状態で生きる生物の発見
すべては
人類が自分たちを中心に考えて科学を組み立ててきたことへの問いかけであり、かつては「あり得なかった」と信じられていた時代があった、というだけでしょう。
殺虫剤でハチが依存症に? 農薬入りの餌好む傾向を確認、英研究
【パリAFP=時事】人間がニコチン依存症になるように、ある種の殺虫剤にはハチに対する中毒作用があるとする研究が、英科学誌ネイチャー最新号に発表された。ハチは殺虫剤を含む餌を敬遠するどころか、むしろ好む傾向が実験で確認されたという。(写真は資料写真)
英ニューカッスル大学のジェラルディン・ライト氏らのチームが行った研究で、ハナバチに対して中毒性の誘引作用を持つと指摘されたのは、ニコチンの化学構造を基に合成されたネオニコチノイド系殺虫剤。農薬として広く使われ、作物が成長する際に吸収されて害虫の神経系を攻撃するよう作られている。
だが、ネオニコチノイドには作物の受粉を媒介するハチの記憶と位置把握機能に混乱を引き起こし、蜜を探し回る能力に悪影響を及ぼす可能性がこれまでの研究で示されていた。
ライト氏は「今回の研究で、ハチが殺虫剤で汚染された餌を好んで食べるという証拠が得られた」と指摘。この結果は「ネオニコチノイドにはニコチンと同様に薬物のような中毒性があり、それを含有する餌をより魅力的に感じさせる働きがあるのかもしれない」ことを示唆していると述べている。
欧州や北米など世界各地では、ハナバチが一斉に姿を消す「蜂群崩壊症候群」と呼ばれる現象が起きている。CCDの発生原因としては、ダニ、ウイルス、カビ、殺虫剤、これらの要因の相乗作用などが挙げられている。
ハチは、昆虫による植物の受粉媒介の8割を担っており、その経済効果は世界で年間1530億ドル(約18兆3000億円)を超えると推計される。【翻訳編集AFPBBNews】:〔AFP=時事〕(2015/04/23-14:30)
ニコチンや塩分過剰摂取のように、害になると分っていてもやめられないのが人間らしいのですが、これに似ているかも。
これは農薬が、人類には悪影響が少ないけれども、害虫を排除しやすいように、変化してきたことに関連しているようです。
そういえば温暖化が進んでいるらしく
- 沖縄で死滅しつつあるサンゴであり、このぶんだと北海道でもサンゴがみられるようになるかも知れない
- 一方で、私は前から温暖でも棲息する「共生藻類」が生まれ、サンゴが温暖な海水条件でも生息できるような種が発生するだろうとにらんでおりました。
とにかく、人類と農作物を荒らす生物との戦いは、「だましあい」なのでしょうね。
ただ中国・韓国の場合、その「だましあい」が同じ国民同士でもおこなわれている、という点が異様とも言えます。せっかく人類が発明した「法律」というものが機能していない「未開発」地域でした。
殺虫剤の話ですが、
- ひょっとしてある種の殺虫剤成分が、エサと反応をおこして毒性を緩和しているかもしれない。
- 依存性が示されたハチの寿命にも興味があります。
かんぽ‐どうぶつ【緩歩動物】
無脊椎動物の一門。世界に約1000種。体長約1ミリメートル以下。体は頭部と4胴節から成り、各胴節には短い足が一対ある。生息域は水陸に広い。陸上種の一部は乾燥すると休眠し、温度などの環境変化に強くなる。10年以上経っても水分を与えると再び活動を始める。クマムシ類。:[株式会社岩波書店 広辞苑第六版]
上記に出てきた「クマムシ」にちて詳しく知りたい人は、こちらをどうぞ。
また極めて高い低温適性をもつ「ヌマエラビル」については、こちらをどうぞ。
まとめると
「何かに依存する」生態というのが、高度な知能をもった生物だけにみられるとされていましたが、必ずしもそうではなく、現段階では行き過ぎでしょうが、もしもこれを極端に一般化すれば、依存症はごく一般の生物でもみられる、のかも。
一生懸命に、サルを研究したり、小さな虫を研究することが、自分たち人類をより詳しく理解することにつながっているのでした。
何かの生物でみられますね。
- イルカの集団死〔無数のイルカが陸に打上げられる事件が世界で頻発〕
- ミツバチが集団で失踪するという、草木も眠るハチミツ時のこわ~いおはなし。〔突然、養蜂所へ戻らなくなる事件が世界で頻発〕
など、人間にとって不可解な行動をとることがありますが、これについても理解が深まることを期待したいものです。