昨日(2018/03/02)A級順位戦最終日の対局があり
意外な結果に終わりました。他にいくつも例が見られますが、将棋界でも4月から翌年の3月までを「年間」と称しております。
A級順位戦では今年11人の中で1人の名人位挑戦者が決まるのですが、順位戦のうちA級だけ、同率になった場合に挑戦者決定戦(プレーオフ)が実施され、下位のもの同士が順に対局をしていくパラマストーナメント方式で優勝者が決まります。
対局の流れですが
最終日を迎え、同じ6勝3敗の「9位久保(対深浦)・10位豊島(対広瀬)」のどちらかが勝てば挑戦が決まる(両者勝った場合には両者によるプレーオフ)予定でしたが、両者が負けてしまい久保・豊島ともに6勝4敗。
すでに全対局を終えている羽生は6勝4敗ゆえ昨日の対局はありませんでした。
かろうじて挑戦の目があった5勝4敗の稲葉・広瀬・佐藤康光がすべて勝って6勝4敗となり、最終的に史上初の「11人中の6人がプレーオフへ進出」となりました。
とはいえ、たった11人による総当り戦の結果、6名がプレーオフになるというのも、例が少ないとはいえ異常な事態で、かえって通常のリーグ戦の意味が薄れてしまうかも知れません。
こういう事態がしばしば繰り返されるならば、挑戦者決定方式を見直す必要がでてくるでしょう。
例年、名人戦が4月に予定されているので
すでに決まっているタイトル戦(王将戦・棋王戦)や順位戦(B1・B2・C1・C2)の予定の合間をぬって、3月中にこのプレーオフ5局の予定が組まれることでしょう。忙しくなりましたね。
最終結果と、来期の順位は以下の通りです。
さてさて、皆様はどう思われますか。
改訂:図の右下「10位 ? B1から昇級」と訂正しました。
「10位 ? B2から昇級」は間違いでした。