カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

沖縄の醜聞 06

2015年08月04日 05時56分47秒 | アジア

最近おもしろい現象が3つありました。

  1. 自民党が衆院憲法審査会へ呼んだ人が「憲法違反」を表明したため、何とか「合憲」で箔づけしたかった政府・自民党は「がっかり」するも、無視する方針。都合が良ければ利用し、悪ければ無視するのが常道。
  2. 沖縄では、ヨイショ人間を集めた「第三者委員会」なるものを招集し「辺野古埋立て承認に瑕疵あり」と報告させたのも、これまた箔づけしたかった翁長。
  3. この2つは、ギリシャ国民にヨイショしたチプラスが、就任半年に至りEUにヨイショし始めてギリシャ国民を敵に廻し始めたことを、思い出させます。結果だけをみると、どす黒い東京湾をかかえる自民党のほうに透明性があり、透明な海をかかえる沖縄に不透明性があった、と言えます。

これら3つにどういう関係があるのでしょうね。詳しくみていきましょう。 

衆院憲法審査会

自民党は、選挙で大勝したのだから堂々と憲法改正の道を歩めばいいものを、なんと姑息なことに「内閣による憲法解釈」で法案を作成して衆議院を通過させ、今参議院で審議中。予感したように、相当もめています。

この途中で、自民党は憲法審査会なるものへ憲法の専門家を呼んで証言させたのですが、自民党が推薦した3人のすべてが「憲法違反」と表明する事態になっております。〔ダイヤモンド

このことに様々な意見が寄せられました。いわく、自民党の思惑はずれとか、これぞ言論の自由、などなど、利用したい物は何でも利用する欲の深さとでも言いましょうか。

各社の世論調査でも、「安保法案は違憲」とする否定的な反応が多いようで、強引な憲法解釈にはやはり無理があるようです。

しかし自公与党は、これらの声を無視して、参議院でも強行採決しようとしています。

沖縄の「第三者委員会」

そもそも疑問なのは、沖縄の「第三者委員会」が本当に双方に利害がない「第三者」の委員によるものかどうかということです。

もしもかれらが「第三者」ではないことが明らかになれば、メンバー選定そのものに瑕疵(かし)がある」のに、そんな委員会が「埋立て手順に4つの瑕疵(かし)がある」とするのが、これまた落語のようにおもしろいのですね。

そもそも第三者委員会の委員長である大城浩は、昨年の知事選出馬表明時に、妙なことを言っていたはずです。

米軍基地問題を解決するために、米軍を追いだし、その代りに、アジア各国の軍隊〔自衛隊・中国軍・台湾軍・韓国軍などを常駐させる、としています〔大城浩YouTube〕。

そんなことをすると、環境どころの話ではなく、今よりもっともっとひどい状況になるのは明かであり、あまりにも荒唐無稽〔でたらめ〕な発言。

翁長よりそうとう劣る人物と思われ、沖縄の世間の風当たりも強かったか、結局は立候補しませんでした。

こんな大城が委員長を務める委員会を、「第三者委員会」と言えるかどうか。

形だけを整えるだけで充分とする、腐敗した中国儒教の影響を垣間見てしまいました。

沖縄知事選では、結局

    • 仲井眞弘多〔現職〕 
    • 翁長雄志〔直前まで那覇市長〕 
    • 下地幹郎
    • 喜納昌吉

の4人が立候補し、2014/11/16の投開票で翁長が知事に当選したことは御承知の通りです。

そんな大城が、

誰が選定したのか、第三者委員会の委員に選ばれ、委員長まで務めて、委員会は日程も内容も非公開で、すべて後日の報告書に委ねられたようです。

承認手続きを進めた県職員については

    • 瑕疵(かし)のある手順を進めたのならば、県職員に罰則があるべきですが、これについては現職知事の翁長は明言していません。
    • またそれを認めた前仲井真知事の責任〔賠償請求など〕はどうなるのか、もあいまい。
    • 責任問題に突っ込むと必ず裁判沙汰になるので、それは避けたいが、「埋め立てを認めない」という公約は守りたい。
    • 公約を貫きたいが裁判は避けたい、ということ。こんな直線的な人間が、沖縄でいう「魔物」でした、即刻こういうひとたちは「石敢當」に吸い込まれる運命にあるというべきでしょうか。

ヒアリング相手の職員による「法律通りに進めた」という証言を無視、つまり「ヒアリング段階で瑕疵」があったのに、報告書では「埋立て手続きに瑕疵があった」としています。

その報告書は、沖縄県を通じて公表されましたが、報告書完成前はいざ知らず、提出後に記者会見を開いていないはずで、いわば密室の中で、結論ありきの、「第三者委員会」だったという批判があります。

まとめると

埋め立ての交渉と手順を進めた職員の処罰や、上司に当たりそれを認めた前知事の責任を問わない「瑕疵(かし)体質のまま」、瑕疵(かし)のある会議運営」のもと、「瑕疵(かし)のある」報告書を作成して、その中で「埋立て手順に瑕疵(かし)がある」としています。

瑕疵があった第三者委員会」の「瑕疵のあった会議の内容」をもとに作成された「瑕疵のある報告書」の中に「承認手続きに瑕疵(かし)がある」と記載されるとは、まっこと落語のようですね。 

あんまり菓子(かし)ばかり食べると、体に悪いですよ(笑)。

それでも翁長は、強硬に「埋立て承認の取り消し」へ向かって歩みつつあります。

  • かつて自民党に属しながら、いまでは共産党の支援もある豹変の翁長
  • 辺野古埋立て反対→しかし普天間は返還すべし
  • 埋立て反対から、移設反対、そして普天間は返還せよ、と豹変しながら、根拠とするのが「沖縄の基地負担が大きすぎる」。もうぜ~んぶごっちゃまぜのチャンプルですな。
  • 米軍基地反対→しかし沖縄振興予算を増やせ

などを見ていると、なぜか

韓国の慰安婦問題ぶり返し→謝罪→そんなのは謝罪になっていない→金を出せ

に似て、誰かが言っていたように記憶しますが「ぼったくりバー・ゆすりの名人」と揶揄されてしまいそうです。

沖縄の人はつらいでしょうが、まぁ話を聞いてみませんか(笑)。

この原因は、沖縄・韓国での言論封殺にある、と私は見ています。

ギリシャのチプラス

ギリシャ国民にヨイショする形で首相の座を獲得して、はや半年。これまでEUを敵にまわし、EU内部分裂を画策してきましたが、いよいよ本性があらわれたのか、意味のない国民投票を強行した後、今度はギリシャ国民を敵にまわし始めたようです。

こうなると議会解散ということになり、またまた時間がかかります。

かりにチプラスが、豹変のなっとくいく説明に失敗したならば、選挙後にチプラスとは違った首相が誕生し、この国がどうなるのか、心配です。このとき新しく誕生する政府に3通りあり

  1. EUが要求する条件を認める内閣・・・・ますます国内経済が悪化〔財政は好転〕。
  2. EU要求より緩和された条件を認める内閣。
  3. EUを無視する内閣・・・・ますます国内財政が悪化〔経済も悪化?〕しギリシャはEUを離脱し、外部からEUを分断して国益を守ろうとするでしょう。
このどれになるか、私など素人にはわかりません(笑)。

この3つ〔安倍・翁長・チプラス〕に共通することは何か
それは
住民〔国民や県民〕をだまする為政者の醜い姿
ですね。

「故意にだまそうとしている」とは限りませんが、結果的に、国民を利用して自分が所属する勢力の利益を得ようとする悪意が、みられます。ですから、いくら一所懸命に何かを語っていても、しょせん演技でしかないのでした。
為政者が、その国や住民の未来など、考えるはずがなく、裸の王様としてヨイショされ、すべて自分周辺の利益のみ、しか念頭にはないのでした。

みなさ~ん、注意しましょう!

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