露や中国の「核兵器使用」の発言ですが・・・・
ロシア、核使用は「存亡の危機」でのみ 高官が言明:afp 2022年3月23日 5:25
プーチンやペスコフまたは習近平の
発言をそのまま信用できるはずがありません。
調子に乗って好き勝手なことを言うのをそのまま認める訳ではないのに、少しずつ「言わせ」ます。
広い意味での「リーク」でしょうが、周りの人たちが「その中に、中国や露国の首脳の言い分を探る」のは、的を射たことです。
朱成虎(1952年- 現在70歳で北京国防大学教授)の 2005/07/14 核攻撃発言が忘れられません。
中国首脳部が、中国の公式見解ではないとしながらも、それを取り消すわけでもなく削除したわけでもなく、昇進で朱を支援し続けたことからみて、今の首脳が言いたいことを代弁しているようです。
アメリカが台湾有事に介入したら、核戦争も辞さないようで、あとで朱が「核先制不使用論」は核兵器をもたない国との戦争において適用されると述べましたが、「じゃあ、先になぜ言わないのか」という疑問があります。いっそのこと「核戦争」は言うべきでなかったのかも知れません。
こんなことを繰り返すから「発言の信頼性」はどんどん低くなります。
つまり
露が攻められ「存亡の危機」となったときだけに核兵器を使用するのではなくて、今のウクライナの攻撃時にさえ、思い通りにならないときが「存亡の危機」であるかも知れないからです。
プーチンは
思い通りにならないときに何をするか分からず、油断はできないことをさんざん見せつけました。
プーチンのウクライナ侵攻だけで見ても明らかです。
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- 最初は「ドネツク」などの独立を承認せよとだけ言ってうそをつき、油断させやがて「ウクライナを総攻撃しました。
- ゼレンスキーを交代させるとは言わずに、油断させやがて「親露政権樹立」を目指した。
- ロシア国内で敵の民間人を殺しているとは放送しませんが、ウクライナ各地で無差別攻撃を繰り返しました。そんなこと認める放送をすると、政権が終焉。
- 通信手段を敵にのっとられ、露軍将校の死が多く露兵の犠牲も甚だしいらしいことが露国内で発表されることはありません。攻め込んだ露軍の装備や兵站(へいたん)に問題があり、「ウクライナ軍が頑張っている」のか、「士気が違う」のも関係し、露が短期決戦→長期戦い(消耗戦)に持ち込まざるを得なかった原因なのでしょう。まとめると、露軍の当初の勢いがなくなってきたのです。
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プーチン・習近平などのように
就任10年を越えそうな、または既に超えている「超大国」国家首脳には、充分過ぎるほどの注意が必要でしょう。
何度もいいますが、これらの人は信用できず、いくら口を酸っぱくして言っても、あすは全く正反対のことを平気で言える度胸をもっています。
私たちとは、人間の「できが違う」のでしょう。もちろん、露国や中国の人たちすべてがそうであると断言するものではありません。
さてさて、皆様はどう思われますか。