カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

小笠原の西之島海底火山

2014年12月13日 05時13分34秒 | 科学(気象)

2013年から話題になっていたのが

小笠原諸島付近の海底噴火による新しい島、西之島。父島から西へ120kmほどですから、私は出かけてはおりませんが、サンゴ密漁地帯でしょうか(笑)。GoogleEarthに描いてみました。

その後の研究で、この新たに吹き出ている西之島海底火山付近の岩石が、同じ海底火山によく見られる八丈島などの「玄武岩質」というよりも、むしろ大陸系の「安山岩質」に近いと言うのです。

 

どうでもいい話題でまことに恐縮ではありますが、こういうのを聞くと、俄然、興味がわいてきます。

私には玄武岩(げんぶがん)について、いささかの想い出があります。

むかし八丈島へ出かけたときの話ですが、天候が悪く近くの地磯で漁業(釣りのこと)を営んでいたとき、海岸で足元に痛いほど感じた「ギザギザの岩」これが玄武岩でした。

釣りで使う靴には、いろいろあるのでしょうが、滑りにくいというのが最上と思っていた当時の私は、スパイクつきの靴底の薄い地下足袋を履いていましたので、玄武岩のギザギザを普段よりもいっそう痛く足に感じていたのです。

ところが今回のニュースによると、門外漢からすれば若干の成分違いに過ぎないのですが、西之島の付近で噴火して固まった岩石は、玄武岩ではなく、安山岩だというのです。

専門家の話では、

八丈島では、玄武岩を主として、安山岩が見られるとのことですが、衝撃的とも言える想い出だったのです。

当時、もしも登山用の底の厚い靴を履いていたら、こんな想い出はなかったと思われます。〔まぁ海岸で登山靴を履くことはないでしょうが・・・・〕

こんな絵を描いてみました。

岩石に興味がある人ならいざ知らず、普通はこんなことに気がつかないものでしょうか(笑)。

しかし、「太陽系の地球などの惑星」以外の太陽系小天体などに宇宙探査機を接近させ、次に軟着陸させて岩石を取得、さらには再び離陸して、獲得した小天体の岩石を何億kmも離れた地球へ持ち帰り、地球上の岩石と比較して、何らかの類似性・異質性が発見されるかもしれないのです。

つまり太陽系誕生時の、または宇宙創世期の謎が、解明されるかも知れませんし、解明されないかも知れない、という時代なのです(笑)。

最後に次の引用をしておきます。 

地球は、太陽系で唯一海洋と大陸を持つ惑星である。この大陸をつくる「大陸地殻」と海底をつくる「海洋地殻」は、岩石の組成が異なっており、海洋地殻を構成する玄武岩が他の地球型惑星にも普遍的に存在するのに対し、大陸地殻を構成する安山岩は、地球以外ではほとんど存在しない。「なぜ地球に大陸地殻があるのか、またそれはどのような過程で形成されたのか?」ということが地球惑星科学の大きな謎とされてきた。 

2014年6月12日 JAMSTEC 独立行政法人 海洋研究開発機構

つまり

安山岩・・・・地球特有か?

玄武岩・・・・太陽系の地球型惑星にも見られる

惑星のできかたに大いに関係しそうで、ワクワクしませんか(笑)

私には、海底火山の噴火には、サンゴ密漁でボロ儲けしようとする中国漁船とは違った、特別な思い出があるのでした。 


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