スペインのカタルーニャ州知事でもめていますね。
よく「他人のケンカは蜜の味」と言いますが、厳密には
- 他人の幸せは、 自分の幸せを強化するから
- 他人の不幸せが、自分の幸せを邪魔するから
のようで
- 仲がよさそうに見える人の場合に、幸せを願うのも不幸せをきらうのも、自分中心にしかものごとを考えられない「人間のさだめ」があるからなんでしょう。
- もちろん仲が良さそうではない相手の場合、客観的にみてしまうため、その人が不幸せに陥った時に「どんな手法を使ってどん底から這い上がるか楽しみ」なので、それが「蜜の味」と称されるのでしょうし、そもそも嫌っている相手の場合、相手が幸せになりそうなニュースは、入ってきませんね。
そんな目で、遠いスペインのカタルーニャ州騒動をみている私ですが、次のような流れでしょうか。
- 2017/10/01 カタルーニャ州分離独立投票強行
- 2017/10/27 プチデモン首相がカタルーニャ州の独立を宣言
- 2017/10/28 スペイン政府がプチデモンを州首相から解任
- 2017/10/末 プチデモンがベルギーに出国
- 2017/11/03 プチデモンがベルギーで逮捕される
- 2017/11/06 プチデモンがベルギーで釈放される
- 2017/12/21 政府主導のカタルーニャ州議会選挙で独立派過半数
- 2018/01/22 欧州逮捕状を請求したが、EU予審で却下
- 2018/03/01 カタルーニャ州首相への復帰をプチデモンが断念
- 2018/03/23 スペイン検察庁プチデモンの逮捕状を請求
- 2018/03/25 プチデモンがドイツで拘束される
- 2018/04/05 ドイツで公金横領容疑を審議中
- 2018/05/14 カタルーニャ州首相にキム・トーラ(Quim Torra)
これは、もともとその国の憲法を定めるとき
「かりに離脱するならば」
を想定することがないから、もめるのでしょう。もしその条項を入れようとしても
- 独立したばかりだったので、そんな余裕がなかった
- もし入れようとしても、かなわなかっただろう
とはいえますが。
よってカタルーニャ州が法的に独立しようとするならば
州で頑張るよりもスペイン憲法を改正する必要があり
それをしないで強引に独立しようとするのは、まずい
これが
対岸の火事のように見ているかも知れない私のカタルーニャ州騒動への印象です。
現在に至る経緯や様々な歴史事情もあるでしょうが、それを確認していると、とんでもない時間がかかりそうです。よって今の法律論でしか、言えないのが残念です(笑)。
ただし北朝鮮が拉致した人たちを一時帰国させ、そのまま帰らせないでいたのは、正解だった思います。というのは
- もともと、日本と国交のない北朝鮮の問題であり
- さらに、北朝鮮が法治国家からほど遠い国であること
- そもそも、北朝鮮が違法に日本人をその主権を侵害してまでたくさん拉致したことがきっかけだった
ということで、理にかなった処理だったと思われます。
しかし「この処理がその後ながく続くだましの北朝鮮」へと導いたのではないかという説に対しては
「拉致された被害者の一部が一時日本へ帰国し、再び北朝鮮へ帰った」としても、北朝鮮の「だまし行動」は続いていたはず、と考えています。
そんな程度で、不可解な北朝鮮がまともに更生するとは思えないからです。あくまでも「だましのテクニック」の1つでした。
これは
北朝鮮に疑いをもてない旧社会党(中国に疑いをもてない現在の朝日新聞社もそう)などの言動や、それまでの北朝鮮の数々の薄汚い蛮行をみていると、そのくらいのカツは入れなければならないと思うのです。
カタルーニャ州で
再び独立派のキム・トーラがプチデモンのあとを継いで、州知事に選ばれたようで、上のような説しか出せない私ですが、応援するかしないは別として、堂々と、法律論で通して欲しいと思います。
ただし沖縄県知事の翁長のように
最高裁で否定されたのにただ長引かせるだけという姿勢は、それが起った中国の軍備増強にいっさいふれない沖縄県の過去からみて、いただけません。公約実現ではなく、堂々と法治国家らしく行動すべきだと思います。
カタルーニャ州でも沖縄県でも、暴力沙汰を引き起こす「死守」はいけません。
さてさて、皆様はどう思われますか。