カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

中国に関する醜聞489 パクス・シニカ

2019年03月11日 12時26分06秒 | アジア

「中国人の時代」が語りはじめられたのは90年代に入ってからで、中国の経済力が巨大な存在になってからますます声高に語られるようになった。・・・・・・

もし、「中国人の世紀」あるいは「パックス・シニカ」(中国覇権による世界の秩序や平和)の時代にでもなれば、世はいったいどう変わっていくか。

まず問われなければならないのは、「中国とは何か」「中国人とは何か」からはじめ、中原から生まれ華夏の民が作った中華文化・文明が、いかにして夷狄の世界へ拡散し、中華世界を作り、そして中国史がどう作られたかを考察し、つぎに、近代中国とはいったいどういう国家であるかに考察を進め、中国と世界との関係、つまり「古今」だけでなく、「中外」との関係から未来への予測と分析をしなければ、語ることはできないのである。:P.14-15 黄文雄「これからの中国はこうなる」ワック文庫2010/06/30初版


9年前に発売された本から引用しました。

いまでこそ、「中国とは何か」が言われるようになりましたが、当時そんなことを言う人は、多くなかったようです。

2014年ごろからですか、しばしば指摘されるようになった中国の埋め立て問題でも、「もともと中国の領海だった(これが怪しい)海を埋め立てただけ」なのでした。

もっとさかのぼると、貧しかった中国が等しく富を受けるべきはずの国民を無視してほんの一部の人だけに富を集中させる代わりに中国共産党が得た支配権が、1990年頃から問題になり始めました。

21世紀が中国の時代になればどんなことになるか、ですが

最悪の状態でしょうね。

そんなことになるはずがありませんがたった6%の党員だけによる恐怖の全体主義共産国家が世界を制覇するとは、考えただけでも恐ろしいことでした。

いまでこそ堂々と中国を批判できるようになりましたが

そうはいかない時代もあったのです。

アメリカは、はっきりと中国を敵視し始めましたが、それはそうでしょう。

さまざまな理由があったにせよ、主にアメリカの工場として富を蓄えてきた中国が「中国の主権を守る」としていることについては、どの国にも主権はあるのでしょうが、そもそも中国に「誇れるような」主権があったのか、という「疑惑」があります(笑)。

ほとんどアメリカから巻き上げた富だったということを考えると巻き上げ行為そのものを「中国の主権」としていることになります。

きっと中国の経済発展埋め立てでも「搾取・不法行為」そのものが中国の主権なのでしょう。

つまりこれらから言える中国の手法は

勝手な行動を既成事実化し、それを前提として別の発言をする

ことです。

  1. 勝手な行動を前提とすることがそもそも間違い
  2. その前提で何かをいうことは、さらに間違い

こんな中国でして、うぬぼれも甚だしく、誰も中国に支配されたいとは思わないでしょう。

パクス・ロマーナやパクス・シニカが生まれた時代とは、大きく違っているのです。

さてさて、皆様はどう思われますか。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。