カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

アメリカの醜聞 43 トランプのピンチ

2017年06月18日 04時22分21秒 | 海外

米大統領トランプが迷走しています。ますますその度合いを強めている一方で特別検察官も任命されましたが、正確さが必要なので捜査に1~2年はかかると思われ、今年2017年~2018年には「弾劾される可能性がある」と私は見ています。 


トランプ氏、特別検察官の解任を検討か 友人語るCNN 2017.06.13

 はたして米大統領トランプが自分を疑っている特別検察官を解任できるかどうか、ですね。


米共和党の議員、撃たれる 野球の練習中、容疑者は死亡朝日 2017/6/14  


共和党と民主党の議員同士の親善野球試合をひかえて

練習をしていたときに、グラウンド外から「共和党か民主党か」と聞かれて「共和党だ」と答えるとライフルのようなもので銃撃されたようで、犯人は射殺されましたが、トランプを相当憎んでいたようです。

テロ防止・人権のために各人に銃携帯を進めようとしていた大統領を支持しているはずの共和党議員が、その銃で撃たれたのですから、この事件に対するトランプの対応が注目されました。

トランプは

「この悲劇を深く悲しんでいる。我々の思いと祈りは、議会メンバーやスタッフ、警察、影響を受けた人たちとともにある」との声明をだし、「真の友人で愛国者、ルイジアナ出身のスカリス氏が重傷を負ったが、完治するだろう」とツイッターで語ったとのことです。

もちろんトランプは、「今回の事件は、アメリカ社会に銃が蔓延しているため起った」とは言えません。しかし今でも今のアメリカ銃乱射事件は、他の国に比べてあまりにも多すぎると思いますが。

    • アメリカ社会で、銃を規制し始めるきっかけがもし存在するとして、それは一体何なのでしょうか。もっともっとひどい発砲事件が発生してからなんでしょうか。
    • それともアメリカ社会では、銃を規制し始めるきっかけなど存在せず、この銃事件が行き着くところまで進み、アメリカ社会が衰退していくことになのでしょうか。
    • 銃の事件だけが原因だとすると30~50年後になろうかと思いますが、「こんな危ない国へは行けない」として移民の数が減少し、それにつれてアメリカが衰えていくというシナリオです。100年後には荒れたアメリカは、危険きわまりない禁断の地であり、誰も寄りつかなくなってしまうのでしょうか。

自分と主張が異なる人に対して

「カッ」となり携帯している銃を乱射することが多いため、「人から身を守るために必要だという口実がまったくのうそだった」ことが判明しました。つまり自己防衛のための銃携帯は「口実に過ぎなかった」のでした。

しかし私は

このように限りなく負の連鎖を繰り返すアメリカにさえ、幸あれと祈らずにはいられません。


米特別検察官、司法妨害の疑いでトランプ大統領を捜査=米紙

ロイター 2017/6/15 


モラーが司法妨害の疑いでトランプ大統領を捜査中とワシントン・ポスト紙が6月14日に報じたとしています。

大切なのは「ロシアへの漏えい疑惑」でトランプを捜査しているのではなく、「司法妨害の疑い」でトランプを捜査している、ということでしょう。 

つまりトランプとしては

「ロシア疑惑」を払拭するために、解任権を行使したのですが

「司法妨害」という一段階高い罪の疑惑で捜査している、ということで、ロシアへ情報をもらしたというのは「その中の1つの疑惑」に過ぎないという意味でした。  


トランプ氏「自身が捜査の対象」、ロシア疑惑で

トランプ大統領はツイッターで「連邦捜査局(FBI)長官の解任を巡り、解任を勧めた男によって捜査されている!魔女狩りだ」とつぶやいた

:ロイター 2017年06月17日  


もしも

ローゼンスタイン司法副長官が、FBI長官コミーの解任をトランプに勧めそれ以前から同じことを検討していたトランプがコミーを解任し、そのローゼンスタイン副長官が特別検察官モラーを任命しこの特別検察官によってトランプが捜査されているのだとすれば、回り回ってトランプが、FBI長官解任を勧めたローゼンスタイン副長官によって捜査されていることになります。

しかしトランプがFBI長官コミーを解任できてもローゼンスタイン司法副長官を解任することが司法の独立に触れるかどうか微妙なところで、実際に可能かどうか不明です。 

そこでトランプは、例によって無法者らしく「ローゼンスタイン副長官がモラーを解任するよう圧力を加えるか、それとなくローゼンスタインにロシア疑惑捜査から手を引くよう圧力を加えるのでしょうが、それ自体が「司法妨害の根拠」となりそうです。

どちらにしてもアメリカではトランプのような独裁者は許されないだろうということです。

そういうトランプを、狂喜して大統領に選んだアメリカ選挙民もまた、そんな程度だったと言えそうです。

私は、トランプが80%以上の確率で弾劾されそうだ、とみています。その時期は特定できませんが、時間がかかりそうなので、2017年末~2018年としておきます。 


「特別検察官」表記の揺れ

ミュラー(ミューラー)・マラー・モラーなどが散見されますが、今のところ「モラー」が多いかと思われます。

詳しくは当ブログの「こちら」をどうぞ。


さてさて、皆様はどう思われますか。


アメリカの醜聞 42 特別検察官の表記に「ゆれ」が

2017年06月18日 04時01分45秒 | 似た言葉

アメリカの特別検察官の表記で、報道社により「ゆれ」が見られました。


ミュラー(ミューラー) Bloomberg・msn・ロイター・wikipedia

ロシアが昨年の米大統領選に影響を及ぼした疑惑を巡るFBI捜査を監督する特別検察官に、ロバート・ミューラー元FBI長官が指名されたというニュースも伝えられた。:Bloomberg 2017年5月18日

(Bloomberg) 昨年の米大統領選にロシアが影響を及ぼした疑惑を巡る問題で、米司法省は17日、FBI捜査を監督する特別検察官にロバート・ミューラー元FBI長官を指名した。:msn 2017/05/18

msnがBloombergを引用しているので、上記2つは同じソースかもしれません。

まずは、政治混乱リスクが和らぐのを見極める必要があるが、ロシアが昨年の米大統領選に影響を及ぼした疑惑を巡るFBI捜査を監督する特別検察官に、ロバート・ミューラー元FBI長官が指名されたという報道も伝えられている。:ロイター 2017年05月18日

ロバート・スワン・ミュラー三世 (Robert Swan Mueller III, 1944年8月7日 - ) は、アメリカ合衆国の法律家、司法官僚。 2001年9月4日-2013年9月4日、第6代連邦捜査局(FBI)長官を務めた。ミュラーはマラー、ムラー、モラーとも表記される。2017年5月17日、2016年アメリカ合衆国大統領選挙におけるロシアの干渉の捜査のため司法省から特別検察官(英語版)に任命された。:Wikipedia

マラー CNN・朝日新聞

マラー特別検察官が始動、コミー氏証言めぐり議会と調整へCNN 2017.05.23

ワシントン・ポスト紙は14日、米トランプ政権の「ロシア疑惑」を捜査しているマラー特別検察官がトランプ大統領の司法妨害を視野に捜査を始めたと伝えた。:朝日 2017年6月15日

モラー bloomberg・reuter・WSJ・TBS・産経・日経・nhk

ローゼンスタイン米司法副長官は13日、昨年の米大統領選へのロシア関与疑惑などを捜査するため、自身が任命したモラー特別検察官について、解任されるようなことは一切していないと述べるとともに、解任できるのは自分だけであり、トランプ大統領にはできないと語った。:bloomberg

コラム:ロシアゲート追及、モラー特別検察官なぜ適任かreuter 2017年05月20日

特別検察官モラー氏の役割、早わかりQ&Awsj 2017年5 月19日

モラー特別検察官が大統領の「司法妨害」も捜査開始、米紙報道:tbs 2017年06月15日

特別検察官のモラー氏、トランプ氏の敵か味方か 尾を引く「ロシア疑惑」:産経 2017.5.19

米、ロシア疑惑捜査特別検察官にモラー氏 「能力尽くす」:日経 2017/5/18

この疑惑についてアメリカの複数のメディアは14日、モラー特別検察官が、トランプ大統領による司法妨害の可能性について捜査に着手したと報じました。:NHK 2017/6月15日


つまり、こういうことになります。

ミュラー(ミューラー)

Bloomberg・msn・ロイター・wikipedia

マラー

CNN・朝日新聞

モラー 

bloomberg・ロイター・WSJ・TBS・産経新聞・日経・nhk

同じ社でも「ゆれ」が見られます。

  • Bloomberg は「ミューラー」としたり「モラー」としたり
  • ロイターは「ミューラー」としたり「モラー」としたり

この点から

どちらがソースか分かりませんが、Bloombergとロイターは似ている、或いはどちらかをニュースソースとしているのではないか、と思われます。

また意外な点で

提携先がわかることもありますが、提携していても社内表記規定の関係でかえている場合もあることは、留意しておかねばならないようです。

さてさて、皆様はどう思われますか。