私は、バクチにはまったく縁がありません。
そういう表現はとても控えめですが、もっと言うと、麻雀や競馬にさえ、手を染めたことがありません。「一体どうなるか分らないことに運命や財産を賭ける」なんて危険なことには、興味がないからです(笑)。
ただし、人には過ち(笑)があるものでして、若い頃に1回だけですが、競艇場へ行って舟券を2~3枚買ったことがあります。たったそれだけです。
もちろん私は
「健康的?」なバクチが存在することを知っておりますが・・・・(笑)。
一つの例
もちろん最初は、気楽な気持ちで入るのでしょう。限定された枠内で、「ささやかに楽しむ」という程度ですが、いつもいつも裏切られていると、「ささやかに楽しむ」では済まなくなる人が現われるらしい。
こういうのにアンテナを張り巡らしていて、いち早く目を付けるのがご存じの、人たちでした。
最初は、うまく操作して「少しずつ勝たせてくれる」ようです。それも半年や1年という長い時間をかけて・・・・・・。
やがて親しさが深化し、足を洗えなくなった頃を見計らって勝たせるのを止めると、通常通り負けが続くことになります。しかし、そういう時に「取り立てる」などと言う素人っぽいことをするはずがありません。「ツケ」ですね。借金とすることで、借りを返す動機が芽生えます。
しかしこの借金を取り返したいという気持ちが、より大きな金額を賭けさせるようで、さらに借金が増え、やがてにっちもさっちもいかないところまで追い込まれます。
このあとには、様々な解決方法があるでしょうが、小店主ならば、自宅店舗を手放すはめに陥ります。
小金を貯めた成金で元気の良さそうな人が陥りやすい罠で、そんな話は、掃いて捨てるほど聞かされます。
事実、私にもささやかな見聞の経験があります。
月1回程度利用していたある飲食店が突然閉店となり、しばらくしてから別の人が異業種の店を始めます。その人は前の店のことなど知るよしもありません。
噂を聞くと、前の店主は、例によってバクチに手を出して、今では遠くの場所で雇われで下働きをしているとのこと。夢にまで見た自分の店を持ちながら、今まで手にしたことがないような金を得たため、子供が大きくなったにもかかわらず、いや、大きくなったからでしょうか、破滅の道を歩んだものと思われます。せめて事件にならなかっただけでも、良かったと言えますか。
こうしたバクチへのきっかけは、新装開店したものの、予定していた通りの集客ではないことに焦りを感じていたことから、始まります。
これを嗅ぎつけた関係者が、客を装って集団で日替わりで店を利用し、やがて店主がバクチへの勧誘を断り切れなくなって、そして泥沼へ足を踏み込むわけです。
まあ、自業自得とも言えますが
そこに妙な正義感があると、これを巧みに利用しようとする人たちに、忽ちにして丸めこめられることと相成ります。
外国へ進出する場合には、特に甘い話に注意しなければいけません。充分に相手国の政治情勢や法体系を知っておかねば、いち早くその国での動きを知る立場にある人の「餌食(えじき)」になること、間違いありませんね(笑)。
これは、いつも国際関係で言えることです。
個人のレベルを超え、企業の段階を超え、国家レベルでだましあいをしていることに注目したいものです。国家レベルになると、自分の支払っている税金さえこれにつぎ込まれていることになるため、政府による宣伝もあり、より深く関係している、といえます。
違法な賭博は
公には禁じるしかありませんが、それは国民に自制心・懐疑心がないからでもあります。尤も「国民に、懐疑心がない」のは為政者にとって、一面では「ありがたい」とも言えます。
国民に健全な懐疑心が行き渡ってしまうと、何かにつけ行政的な運営に支障をきたすと考えがちです。
本当は、賭博を公に禁じなくてもいいのでしょうが、それが実現するには、さらに民度が高まるのを待つしか、ありません。
人は、もともと
生まれつき、悪人だった人はいないでしょう。ではなぜ、残酷な人へと変身するのか。それは借金から始まります。金額が増えるほど、何としてでも返さなければならないとして、違法なことにさえ手を出し、場合によっては残虐行為に至るのでしょう。
そこでは、甘い汁の甘さを教えるというテクニックが、必須です。
借金は、いけません。
債権を発行しないで済む企業や国(トヨタやドイツ?)は、その意味では立派なものです。
業種にもよるでしょうが、個人はもちろんのこと、特にお店をやっている人は、売上増加という甘いニンジンをぶら下げたバクチの誘惑に注意されますよう、わたし祈ってますーぅ ♬