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カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

将棋棋士「豊島将之」

2018年03月13日 08時42分04秒 | 将棋

リンク切れの場合はご容赦下さい。

将棋A級順位戦プレーオフが進んでいます。昨日(2018/03/12)の結果では、豊島将之が勝ち上がりました。

豊島将之がいま、いそがしいようで

  • あすから始まる(3月14日-15日第67期王将戦7番勝負の第6局を戦うことになっていて、現在久保利明王将の3勝2敗。もしもここで豊島将之が勝って3-3になれば、第7局(「第67期」をクリック)3月27日-28日に予定されています。
  • また豊島将之の将棋A級順位戦プレーオフの対羽生善治戦が3月18日に予定されています。

豊島将之2018年03月の予定をまとめると

① 14日-15日(水-木):王将戦第6局

② 18日   (日)  :A級プレーオフ

③ 27日-28日(火-水):王将戦第7局(第6局に勝った場合)

勝てば勝つほど忙しくなるのがこの世界で、体調管理が重要になってきます。

何でもなさそうですが、これを乗り越えた人だけが、頂点近くに存在することが許可されるのでしょう。

さてさて、皆様はどう思われますか。


将棋の時間制限

2018年03月12日 11時22分28秒 | 将棋

棋戦によって時間制限が異なるようです。

  • 多くは新聞社が主催しており、棋戦によって持ち時間がちがいます。
  • 時間の計測に際して、チェスクロックを使うのかストップウォッチを使うのか、によって大きく異なります。
  • 考慮時間が1分59秒の場合、チェスクロックを使うと、そのまま消費時間は「1分59秒ですが、ストップウォッチを使うと、1分未満が切捨てられるため、消費時間は「1分となります。
  • このためチェスクロックを使うほうが1時間ほど早く終了し、記録係などの負担が減るようです。  

こちらによると

▲8タイトル戦では(4月からの開催順に) 

ストップウォッチを使う: 

名人・棋聖・王位・王座・竜王・王将・棋王

チェスクロックを使う:

叡王

タイトル戦以外の順位戦では

ストップウォッチを使う:A級・B1級では従来通り

チェスクロックを使う :B2級以下で2016年以降

各棋戦の予選の多くの場合

チェスクロックが使われているようです。

時間がなくなった場合にはストップウォッチで秒読み(その時間は棋戦でまちまち)になるはずで、「切れ負け」にはなっていないと思われます。

要は

  • チェスクロック使用の場合、そのまま積算され分りやすいという長所があるものの、「切れ負け」もあり「対局の質が低下する」という心配も。つまり観賞や研究に耐えられないという意味です。
  • ストップウォッチの場合は1分未満を切捨てるので悪くすると延々と続く恐れがありこれまた「質の低下」が心配されますが、チェスクロックの切れ負けほどひどくはなさそうです。
  • 日本では、重要な対戦にはストップウォッチを使い、それ以外ではチェスクロックを使って時間が切れたらストップウイッチを使っているようです。:日本将棋連盟 

またこれとは違い

切れ負けの場合には、1手ごとに一定の持ち時間が増えるようなフィッシャー方式もあるとのことです。

負けを認めたらそれまでですが、それまでは残り時間が少しずつ増えることになり、チェスクロック使用の「切れたら負け」という突然終了の欠点を補ったものと言えますが、対応するようなチェスクロックが必要という欠点があります。

さてさて、皆様はどう思われますか。 


将棋A級

2018年03月11日 16時58分35秒 | 将棋

将棋A級でプレーオフが進行中です。

将棋の世界では現在4段以上のプロ棋士が「162人」いるようで

これが上から順に、A、B1、B2、C1、C2の5クラスにわかれており、下になるほど定員が増えております。

一番上のA級ですが

平成29年度(2017/4-2018/3)に限って、三浦問題があり救済措置として三浦がA級在位となり普通の「10名」より1名増えたのですが、なんと今回「11名」の中で6名が同じ6勝4敗となり、半分以上がパラマス方式で順位が下の方から順に闘って佐藤天彦名人への挑戦者が決まることになりました。

B1以下では同じ勝敗でもプレーオフはありませんが、A級に限って度同じ勝敗の場合にプレーオフが実施されることになっております。

さて今のプレーオフの状況ですが

あす2018/03/12(月)にプレーオフ第3戦の広瀬ー豊島が予定されております。

ただし豊島将之は今タイトル戦の王将戦7番勝負に出場していて久保利明王将に挑戦中(久保の3勝2敗)で3月14-15日(水・木)に第6戦が予定されていました。よってタイトル戦の前日をあけておくために急きょ明日3月12日(月)に広瀬ー豊島が組まれたのだと思います。

豊島将之が将棋A級順位戦プレーオフ6人のうち最下位に位置するため、3月10日(土)~15日(木)の6日のうち、2日制の王将戦を含めて3局も指すことになります。

もしも3月12日に豊島将之が勝てば17(土曜日)にプレーオフ4局目の羽生善治戦が組まれており、この場合、8日間で4局を指すという強行軍となります。勝てば勝つほど忙しくなる世界とはいえ、大変ですね。

さてさて、皆様はどう思われますか。


将棋史上初の「6人によるプレーオフ」

2018年03月03日 09時46分46秒 | 将棋


昨日(2018/03/02)A級順位戦最終日の対局があり

意外な結果に終わりました。他にいくつも例が見られますが、将棋界でも4月から翌年の3月までを「年間」と称しております。

A級順位戦では今年11人の中で1人の名人位挑戦者が決まるのですが、順位戦のうちA級だけ、同率になった場合に挑戦者決定戦(プレーオフ)が実施され、下位のもの同士が順に対局をしていくパラマストーナメント方式で優勝者が決まります。

対局の流れですが

最終日を迎え、同じ6勝3敗の「9位久保(対深浦)・10位豊島(対広瀬)」のどちらかが勝てば挑戦が決まる(両者勝った場合には両者によるプレーオフ)予定でしたが、両者が負けてしまい久保・豊島ともに6勝4敗

すでに全対局を終えている羽生は6勝4敗ゆえ昨日の対局はありませんでした。

かろうじて挑戦の目があった5勝4敗の稲葉・広瀬・佐藤康光がすべて勝って6勝4敗となり、最終的に史上初の「11人中の6人がプレーオフへ進出」となりました。

とはいえ、たった11人による総当り戦の結果、6名がプレーオフになるというのも、例が少ないとはいえ異常な事態で、かえって通常のリーグ戦の意味が薄れてしまうかも知れません。

こういう事態がしばしば繰り返されるならば、挑戦者決定方式を見直す必要がでてくるでしょう。

例年、名人戦が4月に予定されているので

すでに決まっているタイトル戦(王将戦・棋王戦)や順位戦(B1・B2・C1・C2)の予定の合間をぬって、3月中にこのプレーオフ5局の予定が組まれることでしょう。忙しくなりましたね。 

最終結果と、来期の順位は以下の通りです。

 

さてさて、皆様はどう思われますか。

改訂:図の右下「10位 ? B1から昇級」と訂正しました。

       「10位 ? B2から昇級」は間違いでした。


現在進行中の将棋タイトル戦

2018年02月25日 12時42分09秒 | 将棋

平昌五輪も各種最終決勝と閉会式を迎えることとなりました。

そう言えば

「開会式」中継の担当者だったNHKの桑子アナウンサーが、終了20秒前に「閉会式」と言い間違えたあと、その後みかけませんでしたが、先日ひさしぶりに見かけたので、無事でよかったですね(笑)。

将棋の最近のタイトル戦の状況をご紹介します。

 

昨日(2018/02/24)の棋王戦第2局の結果も含まれています。 

次のタイトル戦は

「2018/03/06王将戦第5局」久保の防衛なるかどうか

「2018/03/11棋王戦第3局」

棋譜を知りたい人は、こちらをどうぞ。

さてさて、皆様はどう思われますか。


羽生善治と谷川浩司

2018年01月13日 09時26分44秒 | 将棋

日本将棋連盟会長の谷川浩司(現役棋士:B1級)が

去年2017年に三浦弘行疑惑問題で引責辞任し、新しく誕生したのが、これまた現役棋士の佐藤康光会長(1969- 会長在位:2017- )でした。

「三浦疑惑」とはいっても、「ロス疑惑の三浦和義(1947-2008)」のことではなく、三浦弘行九段が「将棋対局の合間にこっそり将棋ソフトを使っていたのではないか」という疑惑のことです。

三浦に対しては、当時竜王だった渡辺明なども疑惑を感じていたようで、三浦は将棋連盟の下した制裁を受けました。

最終的には、証拠がないとして、特別な計らいで三浦弘行は2017年度(2017年4月~2018年3月)にA級在籍を継続することになったようです。

この事件で谷川(1962- 会長在位:2012-2017)が会長職を辞任し、三浦は2017年度(2017/04-2018/03)にA級で戦いましたが、現在2~3局を残した段階で、11名のうち降級候補(下位3名)の1人になっております。ただし最終的にどうなるか分らず、2ヶ月先3月2日の最終局までもつれそうです。

これらに関する引用は、次のようなものです。

  1. 三浦弘行が「あいつだけは許せない」とした小暮克洋(観戦記者)
  2. 渡辺明竜王、将棋不正疑惑で三浦九段への謝罪を報告(huffington
  3. 渡辺明竜王の処分を望む声が多いのはなぜか?
  4. 将棋ソフト不正使用疑惑(Wikipedia

なお2017年12月の竜王戦第5局で挑戦者羽生善治が勝ち、渡辺明竜王から竜王位を奪取しており、今日段階では「渡辺明竜王」ではなく単に「渡辺明」。あくまでも上では、当時の肩書きでした。

▲羽生善治(はぶ よしはる 1970- 現役棋士:B1級)が国民栄誉賞を受賞したとのことです。

もちろん谷川浩司が将棋史上最年少名人(21歳:1983年6月15日決定)になっておりますが、将棋の羽生善治は囲碁の井山裕太と共に国民栄誉賞受賞が内定しています(実際の授与は2018年2月13日予定)。

羽生善治は「史上初の永世7大タイトル保持者(時期はそれぞれずれており同時ではない)」で、井山裕太は現在の囲碁7冠王です。

よく聞かれますが、同じ将棋棋士同士とはいえ、谷川浩司と羽生善治ではどちらが上か、という比較はできそうにありません。


ところで、谷川浩司と羽生善治の比較で、うつろい易い比較を申し訳なく思いますが・・・・・・

私のかつての判定では、谷川浩司が上でしたが、若干問題がないとは言えず、谷川の立ち居振る舞いには落ち着きはあったものの、しゃべり方に風格が感じられず、会長になったのに三浦問題で運悪く引責辞任しました。

羽生善治は、若い頃から羽生にらみ(はぶんにらみ)で知られるように、生意気なところが見られ、受け答えでも、相手が何も言っていないのに「ええそうですね」と自作自演を繰り返すので、いまいちでした。最近になってようやく風格も出てきて、悪いクセである羽生にらみもなくなり、言い方にも変化が見られ、国民栄誉賞には違和感がなくなりました。

結論として

  • 幼い頃から将棋のことしか知らずに成長しただけの人たちが構成する集団が日本将棋連盟で、会長やタイトルホルダーなどもその例に洩れない
  • 現役棋士が発言することに危なさを感じてしまう
  • 現役の棋士が会長になるのではなく、経営の専門家を会長に

平凡ですが、こうなりました。

さてさて、皆様はどう思われますか。


あしたは藤井聡太で忙しい?

2017年12月09日 11時41分38秒 | 将棋

将棋棋士「藤井聡太」の対局です。

明日(2017/12/10)の予定は、こちらによれば・・・・・・

  1. 10:30- Eテレ公式戦NHK杯 藤井聡太-稲葉陽(解説:谷川浩司)
  2. 15:00- 非公式戦プレミアムフェス 藤井聡太-久保利明(解説:鈴木大介) 

ただし後者は有料のようですから、私には縁がございません(泣)。

両方とも聞き手は藤田綾らしいですね。 

Eテレの日曜日はもちろん、時々インターネットのAbemaTVなどを見ます。

いろいろな棋力の人が見るので、解説・聞き手も大変ですね。

あまりにも分りやすい「超初心者講座」があると思えば、上級者むけの解説も用意しなければなりません。前者の場合、あまりにもわかりきっているので興味は全くありませんが、やる側にたって見ていると、そこではこう説明すべきだとかの改善点がありそうで、なかなか役に立ちそうです。

さてさて、皆様はどう思われますか。


藤井聡太の勝率

2017年10月28日 04時33分13秒 | 将棋

藤井聡太が中学生のままプロ棋士になったのが1年前(2016/10/01付)ですから、今日(2017/10/28)数えると1年以上になりました。

当時藤井は中学2年生でしたが今は中学3年生。そして先日、中高一貫校の伝統に従って、高校へ進学することを決めたようです。

その藤井聡太が2017/10/26までに対局した全54局の結果は下の通りです。

黄色く網かけしたのが敗局で、あとはすべて勝ち、勝率88.9%(48勝6敗)。

私は、この藤井のおかげで、C2級とはいえプロ棋士たちのすごさを理解し始めた次第です。

ただし藤井聡太のこの業績を認めたがらない人もいるようで、まだ高段者との戦いは少ないため、必ず行き詰まるだろうと予測する人がいますが、そういう人も同じ時期の羽生善治が勝率「70%台」だったことを知らないようです。

さてさて、皆様はどう思われますか。


藤井聡太プロ入り後の全公式戦

2017年10月14日 06時53分12秒 | 将棋

藤井聡太が中2(14歳)でプロ入りした直後からの全公式戦の結果です。

上記は2017/10/12までの成績ですが

全52対局のうち、46勝6敗:勝率88.5%

内訳をみると

先手17勝0敗・・・・・・全17試合(勝率100%)

後手29勝6敗・・・・・・全35試合(勝率82%)

つまり負けた6敗はすべて後手の場合であり(それでも勝率は82%)、先手では一度も負けていない。

これまたスゴイですね。

ある人にそんな話をしたら

まだ4段なので強い人と当たっていないからだと言うのですが、その人が、羽生善治が同じデビューのころ、同じようにそんなに強い人とは当たっていなくても勝率0.741(40勝14敗)だったのを知らないだけであり、時代が違うとは言え同じ頃に藤井聡太が88%もの異常なほどの勝率をあげているとは、分っていなかったようです。

さてさて、皆様はどう思われますか。


現在の将棋界

2017年10月12日 11時05分32秒 | 将棋

2017/10/11 将棋「王座戦」5番勝負第4局で

後手の挑戦者中村太地(たい 1988- 東京都府中市出身)が羽生善治王座に勝ち、3-1で王座を奪取し、初のタイトル獲得となりました。

あくまでも参考ですが、地名では和歌山県東牟婁郡太地町(たい・ちょう)、人名では太地 喜和子(たい きわこ 1943-1992)。

現在のタイル保持者をまとめておきますと・・・・・・

これでタイトルは(8冠に限れば)

  • 渡辺明 ・・・・・・棋王・竜王の2冠
  • 久保利明・・・・・・王将
  • 佐藤天彦・・・・・・名人・叡王の2冠(なぜか保持者一覧には記載なし)
  • 羽生善治・・・・・・棋聖
  • 菅井竜也・・・・・・王位
  • 中村太地・・・・・・王座

となります。

なお

「竜王戦」に関しては、日本将棋連盟・それにだまされたメディアが、「将棋界最高峰の竜王戦」としていますが、これは正しくありません

正しくは「将棋界最高賞金額の竜王戦」でしょう。

読売新聞社と日本将棋連盟との契約で「将棋界最高峰の竜王戦」としているだけであり、何が「最高峰」か分らないのです。

あくまでも「賞金の金額が最高」であり、メディアなどにだまされないようおねげーしますだ(笑)。

これは厳密さを要求する時代の動きに反することです。

  • 将棋界の連勝記録は①藤井聡太の29連勝②神谷の28連勝
  • 将棋界のプロデビュー後の連勝記録は①藤井聡太の29連勝
  • プロ野球でも、通算なのかその年なのか、そして何(打率・本塁打・打点などなど)が最高なのか、細かく分かれています。サッカーでも、シュート数・アシスト数・勝点など、細かく分かれています。プロ野球界最高峰とかサッカー界最高峰などというと、必ず突っ込まれるでしょう。
  • なぜ「将棋界」では「将棋界最高峰」と時代に逆行するあいまいなことを言い、誰も突っ込みを入れないのでしょうね。すべて読売新聞社・日本将棋連盟の表現するとおりの言葉ですから、もしも「竜王戦」のことを表現する必要があるなら、「将棋界最高峰の棋戦」とせずに「将棋界での賞金最高棋戦」としましょうね。

ちなみに歴史をたどれば

となります。

同じ名称なら①名人制②王将戦③王座戦・・・・・・の順

名称が異なるけれども同じ主催者の点なら①名人制②王将戦・竜王戦

賞金額では①竜王戦②名人戦③叡王戦なんでしょう。

来週(2017年10月20-21日)から

1局目が始まる竜王戦(2日制7番勝負)では羽生善治が渡辺明竜王に挑戦することが決まっており、対局結果によっては、上の表を書き換えなければなりません。

  • こので羽生が勝てば(先に4勝すれば)、永世竜王の資格が得られ羽生2冠、渡辺が1冠になり、書き換えねばなりません。
  • もし渡辺が勝てば、従来通り渡辺2冠、羽生1冠となり、書き換える必要がありません。

最後に、A級順位戦では、優勝者が毎年4月から名人へ挑戦できます。

今年度の場合、まだ年間の半分にさえ至っておらず、先の予測などできませんが、今のところ(2017/10/11の広瀬○-×渡辺も含めると)

4勝0敗・・・・・・豊島将之

3勝2敗・・・・・・広瀬章人

2勝1敗・・・・・・深浦康市

2勝2敗・・・・・・羽生・久保・三浦

今年あたりからようやく将棋界でも

世代交代が活発になってきた(羽生・渡辺の2強時代が終わり始めた)

と思われます。

さてさて、皆様はどう思われますか。


将棋の森内俊之-藤井聡太(NHK杯)

2017年09月05日 06時45分06秒 | 将棋

2017/09/03(日曜10:00-12:00)のNHK杯を視聴しました。

対局は森内俊之(先手)と藤井聡太。

森内俊之は長年のA級在位と、18世永世名人位で知られます。

永世名人位は、通算で5年以上名人位を保持した人のみに与えられ、16世永世名人(中原誠)、17世永世名人(谷川浩司)、18世永世名人(森内俊之)19世永世名人(羽生善治)が得ています。

森内は2017年3月末にフリークラス転出を届け、まだA級在位でしたが数日後からB1級へ降格することになっていました。よってB1級は森内俊之を含め13人で戦われるはずでしたが、森内俊之のフリークラス転出宣言で実際には12人で戦われることになりました。ただしフリークラスへ転出しても、順位戦以外の対局は続けることはでき、それもあり今回のNHK杯対局が実現したのです。

ちなみにA級では、昨年度優勝して名人位に挑戦したものの敗退した稲葉陽と、特例としての三浦弘行を含め、合計11人で来年度の名人位挑戦権を争うことになりました。

NHK杯の場合、普通は事前に収録されているため調べたら結果は分っているはずでしたが、今回NHKとしては2回目の生中継となりました。

2016年10月に藤井聡太が史上一番若くしてプロ棋士になったことが、影響しているのでしょう。

こちらによれば、2008年3月の決勝戦・佐藤康光ー鈴木大介(優勝は佐藤)が生放送されたとのことで、その時の解説が今回の対局者森内俊之であることに因縁を感じました。生放送は9年ぶり2回目とのことです。

ご存じの通り、結果は

藤井聡太4段の勝ちで、これで44戦中39勝(勝率0.88)となっています。同時期(デビュー年)の羽生善治の勝率0.74を上回っていることを知っておくべきでしょうね。

先手森内は矢倉模様でしたが、後手の藤井は先手の飛先の歩を交換させましたが角道をあけたまま△73桂から角道を通して早仕掛けを狙いました。

中盤あたりの藤井の△88歩がかなりあとになって最後の森内王の詰みに参加したようで、みごとでした。

別にワイドショーのように騒ぐわけではありませんが・・・・・・

どうなるか分らないのに、藤井聡太はこれからどんどん強い棋士とあたるのでだめだと断言する人がいました。

しかし、デビュー当時の羽生善治もそれほど上位棋士とはあたっていない同等の条件で勝率0.74だったことを知らないで言うべきではないでしょうね

尤も私には、藤井聡太を持ち上げるつもりが、まったくありません。  

さてさて、皆様はどう思われますか。


藤井聡太の対局

2017年07月07日 06時26分53秒 | 将棋

将棋、藤井聡太の対局(C級2組)を生で視聴しました。

  • 昨日 2017/07/06 にインターネットabemaTV(GOLD)で生中継されたのは「藤井聡太(先手)-中田功」
  • 朝から夜の10時過ぎまでの熱戦が生中継され続けたのです。
  • そもそも順位戦C級2組の対局が生中継されることは異例で、これも間違いなく昨年プロデビューした中学生藤井聡太の影響(藤井効果)でしょう。サッカーで言えば、「J2~J3」が生中継されるのに似ているでしょうか。
  • 2~3年前までNHKが、名人戦7番勝負と竜王戦7番勝負の2日にわたる対局を、それぞれ朝夕1~2時間ほど生中継しており、普通は生中継の中で「投了の瞬間」が入らないため、それを含めて録画し深夜になって10分ほどで放送していました。
  • しかし今では無料のテレビ生中継がなくなったのです。(有料チャンネルはあるらしい)
  • その後、インターネットによる生中継が始まり、画質は相当悪いのですが無料で中継を視聴できるようになりました。 

かつてのNHKでの解説では・・・・・・

  • そもそも雲の上の存在であるタイトルホルダーとそれへの挑戦者の戦いであり、解説者たちは、かれらに敗れた人たちがほとんどでした。
  • 従って、どうしてもかしこまったよそ行きの解説で、結果論だけをなぞることが多く、しかも時間が限定されていました。

しかし藤井聡太のインターネットでの生中継では

  • プロ棋士の解説者はすべて藤井聡太より年上(なぜならば全プロ棋士で藤井が一番若い中学生)
  • 画質は悪いものの、長時間(12時間)にもわたる対局の生中継ですから、交代で出てくる解説者(それも多くは20歳台か)がその人なりを遠慮なく形式張らずに出している
  • このおかげでしょうか、対局者の昼食や夕食のサンプル写真が公開され、対局者のみならず解説者などプロ棋士の日常生活の一部が語られるようになり、とても好ましい変化です。 

なによりも今回の中継で感じたことは

  • 対局相手である中田功の読みの深さが、これでC2級かと思わせ、さすがにプロだと再認識した次第です。
  • 後手中田が、得意の三間飛車から先手藤井聡太の居飛車穴熊へ端攻めを決行し、ほとんど勝ちを収めそうだったのを、受けに受けた藤井聡太が最後に逆転勝ちしたため、先日佐々木勇気に敗れて29連勝に終わったとはいえ藤井聡太のすごさを、改めて知った次第です。 

最近のスポーツのテレビ中継でも確かに変化が見られます。

卓球バドミントンでも、長いラリー(打ち合い)が見られるようになり、初めてそのすごさが分かり始めました。

これにはテレビカメラの操作が向上したことが関係しています。バレーボール・野球・ゴルフ中継などでは、まだカメラをフラフラと動かしておりイマイチですが。

2~3回の打ち合いで勝負が付いた時代から大きく変わり、受けの手法が発達したため、長く続くようになったのでしょう。いわば力の差を見せつける時代から、好勝負の時代になってきたと言えます。

メディアの取りあげかたにもよるのでしょうが

プロの発展と称してプロ同士のもたれ合いが表に出始めていやな感じを受けることがありますが、中学生プロ藤井聡太4段が登場したことで、それが一変しました。

しかし私は

  • 藤井聡太の登場がきっかけとなった
  • プロ棋士たちがコンピュータ将棋にほとんど負け始めたため、従来のもたれ合いが通用しなくなり、プロ棋士たちが生き残るために何をすべきかを考え始めた

これが間違いなく時代を動かしつつある、そうとらえています。

さてさて、皆様はどう思われますか。


藤井聡太敗れ29連勝どまり

2017年07月03日 07時04分18秒 | 将棋

将棋の最年少棋士「藤井聡太(14)4段」は中学生ですが

  • 2017/03/23に藤井が勝ったことでプロデビュー後、無傷の記録「10勝」が松本佳介近藤正和藤井聡太」の3人となり
  • 2017/04/04に藤井聡太が勝って、プロデビュー後、無傷の「11連勝」という新記録を更新しました。

この後も藤井は公式戦で負けることなく勝ち続け

  • 2017/06/21の王将戦予選に勝ち、30年ぶりで神谷広志の「28連勝」記録に並びました。
  • さらに2017/06/26の竜王戦決勝トーナメントで増田康宏に勝ち、「29連勝(無敗)」という新記録を樹立。
  • そしてついに昨日2017/07/02の竜王戦決勝トーナメントで藤井聡太は佐々木勇気に敗れ(21:31藤井が投了)、ついに連勝が「29」で終わり、29勝1敗となったのでした。都議選の開票速報を特集していたNHK総合でも「投了から1分も経たない」うちに字幕で藤井敗北を伝えていたほど注目されていたようです。
  • 惜しくも「30年ぶり」の「30連勝」には届かなかったのですが、すごい記録だったことに変わりはありません。

記録としては

  1. デビュー直後の連勝記録「29」今後50年は破られないだろう
  2. (デビューとは関係のない)連勝記録「29」今後20年も経過しないで破られる可能性がある

私は大した根拠がないまま、そう考えております。

一般に知られているのは「29連勝」で、これも立派過ぎることに違いはありませんが、デビュー直後の「29連勝」は正に不滅に近い記録だと思うのです。

デビュー後しばらくすると、自分の段位も上がると同時に上位棋士との対戦が多くなるのは相撲と同じですが、その後の進歩の速度が速い人が現れるはずだとすれば、連勝記録「29」は十分に破られる可能性がある、と見ています。

いろいろなことを言う人が多いことでしょうが、少なくとも

14歳の中学生藤井聡太をみて、「14歳の頃自分は何をしていたのだろう」と多くの人を述懐させた

のは偉大な効果だったと言えます。

ワイドショー的には、この「藤井聡太」なる中学生の

  • 「すごさ」を集めて、持ち上げますが、同時に
  • 「欠点」を発見して、蹴落として、視聴者を安心させる

はずです。あることないことを書き立てて勝手に持ち上げ勝手に蹴落とすものであることに留意したいものです。 


2017/07/02(日曜)に起った「敗北」

「敗れた」ことが話題になるほどのことでしたが、さてさて、皆様はどう思われますか。


佐藤天彦「名人位」を防衛

2017年06月07日 07時49分50秒 | 将棋

将棋名人戦7番勝負で

挑戦者である稲葉陽が2勝3敗で佐藤天彦名人に追いつめられた昨日2017/06/06の第6戦2日目で、佐藤がじわじわと有利を拡大して勝利を収め、結局4勝2敗で佐藤天彦が名人位を防衛しました。 

初のタイトル挑戦で期待させた稲葉で

実際最初の4番勝負では、交互に後手が勝ち2勝2敗でした。

しかし3番勝負になり佐藤が2連勝し、結局4勝2敗で佐藤が名人位を初防衛したということです。 


さすがの佐藤天彦名人と思われましたが、その佐藤でさえ、先日将棋ソフトPonanzaに2戦して2連敗となっております。

佐藤天彦名人 VS Ponanza 電王戦第2局

日刊スポーツ 2017年5月20日 

棋譜(YouTube) 

人間対コンピュータですが

「人間-ロボット」のサッカー試合なら大した話題にはならないと思いますが、「人間-コンピュータ」のチェス・囲碁・将棋の試合となると俄然話題になるのは、なぜなんでしょうね。

コンピュータソフトが

過去の厖大な棋譜を蓄えている点ではチェス・囲碁・将棋で一致しており、人間の若い頃の修行と変わりがありません。ただし莫大な費用を使って人間を凌駕しようとする試みが完成を迎えつつある昨今、これがようやく終わりかけているのに注目する必要があります。

一方プロの棋士たちやアマチュアの愛好家が、読みの訓練のためコンピュータを利用することは、これからも続くことでしょう。 

さてさて、皆様はどう思われますか。


藤井聡太20連勝(プロ入り後、公式戦で無敗)

2017年06月03日 05時01分16秒 | 将棋

将棋界では14歳の棋士藤井聡太4段が

プロ入り後ずっと勝ち続けており、昨日(2017/06/02)棋王戦予選で澤田真吾6段(25)に千日手のあとの指し直し局(先手)で勝ち、無敗の20連勝を達成したということです。来月には15歳になるらしい。 


サッカーでは

15歳の久保建英(2001年6月4日 - )という逸材がいて、明日(2017/06/04)から16歳になります。 

卓球では 

宮城県仙台市出身の張本智和(13歳 はりもと ともかず 2003年6月27日- )がいて、両親はともに中国出身。3週間後には14歳になります。ドイツで開催されている世界卓球(2017年5月29日~2017年6月5日)では、同じ日本人である水谷にも勝ち、金メダルまであと少し。凄い人が出てきましたね。

女子でも、16~17歳で静岡県出身の平野美宇(ひらの みう 2000年4月14日 - )・静岡県出身の伊藤美誠(いとう みま 2000年10月21日 - )、さらには山口県出身の石川佳純(いしかわ かすみ 1993年2月23日 - )などもドイツの世界卓球で勝ち進んでいるようです。 

もちろん忘れてはならないのが

バルセロナ五輪の平泳ぎで金メダル(当時14歳6日)に輝いた岩崎恭子(1978年7月21日 - )でした。ただしあまりにも衝撃的すぎたためか岩崎の選手生命は短かったようで、中学生には負担が重すぎる偉業だったのでしょう。 


今後の予測などできるはずがありませんが

長く継続しそうなのが、並み居るプロ棋士やアマチュアの凄い人たちをさしおいて詰将棋解答選手権でも小学生の頃から3連覇を果たしている藤井聡太(14)でしょうか。

なおかつ公式戦の対局で20連勝(無敗)をはたしていることにすごさを感じます。

さてさて、皆様はどう思われますか。