中東ニュース 2011/04/29 No.574 TUFS「日本語で読む中東メディア」

2011-04-29 19:33:20 | 世界
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TUFS「日本語で読む中東メディア」
中東各国の新聞が報じた最近のニュース 2011/04/29 No.574
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■アラブ諸国 アル・ハヤート紙、アル・アハラーム紙、クドゥス・アラビー紙から■■

◆2011-04-29 シリア:国際社会で対シリア制裁の動き  (al-Hayat紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22307

◆2011-04-28 シリア:国連は行動を伴わない声明ないしは公開討論会合をめざす、バーニヤースのバアス党員200人が弾圧に抗議して離党(al-Hayat紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22294

◆2011-04-28 コラム:「女性と民主主義革命」   (Al-Ahram紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22295

◆2011-04-27 シリア:軍がバーニヤース市を包囲…ロシア、中国、レバノンは安保理での審議に反対  (al-Hayat紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22289

◆2011-04-26 コラム 「真実のことば:エジプトの民衆はアメリカの援助を拒否する」  (Al-Ahram紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22289


◆2011-04-22 アラブ観光フォーラム、今日からシャルム・アッシャイフで開催 (Al-Ahram紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22232

◆2011-04-22 社説:アメリカの無人航空機リビアに  (al-Quds al-Arabi紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22238

◆2011-04-21 イスラエル大統領、革命後のイスラエル・エジプト関係が変容することに警告  (Al-Ahram紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22215

◆2011-04-20 イエメンでデモと衝突がつづくなか、湾岸諸国の調停努力を国連安保理も支持  (al-Hayat紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22196

◆2011-04-20 「ラクダの戦い」への関与容疑で実業家を勾留、前労働力相は保釈 (Al-Ahram紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22198

◆2011-04-20 リビアの秩序崩壊とアルジェリア国内のテロ事件との関係  (al-Quds al-Arabi紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22200

◆2011-04-20 不正蓄財調査局、ムバーラクとその家族への聴取の日取りを確定するよう求める (Al-Ahram紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22201

◆2011-04-20 パレスチナ人法律家らがハマースとファタハに和解案を提示  (al-Quds al-Arabi紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22209


■■イラン ジャーメ・ジャム紙、マルドムサーラーリー紙から■■

◆2011-04-25 ハーメネイー最高指導者、メディア及び体制責任者に重大勧告「社会に対立があるかのような示唆は控えよ」  (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22286

◆2011-04-23 アフマディーネジャード「イラン国民以外に話すべき内容の言葉を持った国民はいない」  (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22287

◆2011-04-23 「金銭入学」、国立大学で今年のメフル月(西暦9月)から実施へ  (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22300

◆2011-04-20 大統領「イラン国民の才能を語ることはナショナリズムではない」  (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22296

◆2011-04-19 イラン当局、湾岸協力会議の主張を批判 (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22276

◆2011-04-19 イラン、防衛力を誇示:国軍閲兵式で (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22278

◆2011-04-18 学士号しか持たぬ者は国会選挙立候補資格なし:国会が議決 (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22269

◆2011-04-18 アーヤットラー・マカーレム、ドキュメンタリービデオ『降臨、極めて近し』に対し、再び反発 (Mardomsalari紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22270

◆2011-04-18 バーホナル氏が選挙リストの筆頭候補に据えられる可能性が浮上 (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22272

◆2011-04-18 エジプト「イランとの関係を懸念しても無意味だ」 (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22273

◆2011-04-18 サナンダジで2発の音響爆弾が爆発 (Mardomsalari紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22274



■■トルコ ミッリエト紙、ヒュッリイェト紙、ラディカル紙、イェニ・シャファク紙、ザマン紙から■■

◆2011-04-26 Şahin Alpayコラム:ヒロシマとフクシマ  (Zaman紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22271

日本政府は福島第一原子力発電所の事故について、その深刻度をチェルノブイリの事故と同等のレベル7に引き上げたと発表した。

この事故が日本にとって、計り知れない規模の損害を与えたことは日々明らかになっている。25年前の今日起きたチェルノブイリの悲劇については、100万人近い人々をがんによって死に至らしめたとの計算がされている。このような事故に対してトルコ政府は、無比の無頓着さと無関心さで核エネルギーに固執している。
メルスィンのギュルナル郡で、ロシアのロスアトム社によって建設される予定のアククユ原子力発電所は来月、基礎工事が始まると言われている。

一方、市民はといえば、4月17日にメルスィンとギュルナルの間に159キロメートルの長さで人間の鎖を作り、抗議の声をあげた;「原子力発電所は不要だ!トルコは日本になるな!」。こうした日々広まる抗議運動は、社会の良識の声である。WIN-ギャラップ・インターナショナルが47カ国、3万4千人を対象に行った調査によれば、福島の原発事故以降、世界において原子力エネルギーを支持する人の割合は57%から49%へと低下し過半数を割った。他方、反対派は32%から43%へと上昇した。
一方、トルコにおいては予想に反し、福島原発の事故以前でも原発賛成派は45%と過半数以下で、事故後の今日ではその割合は41%に低下している。そして反対派は51%から57%へ上昇している。政府が核事故の悲劇を我々にもたらさないための唯一の望みは、原子力発電の推進に対し、市民社会がよりいっそう「ストップ!」の声をあげていくことだ。

タラフ紙がある時期、ウィキリークスのトルコ公文書を次々と公開した。文書は、アメリカ政府がトルコ政府の核政策を注視し、核エネルギー計画が核兵器計画にすり替わることへの不安感があったことを示している(タラフ紙、4月12日付)。なぜなら、核エネルギーは核兵器を作るための第一歩だからである。もちろん、この不安はトルコの市民社会においても同様に存在する。トルコ政府は、一方で中東地域の核兵器廃絶を望みながら、他方では核兵器の製造を目論んでいるのだろうか?

これに関連し、4月15日付けのニューヨークタイムズ紙は、「フクシマとヒロシマ」というタイトルで注目すべき解説を掲載した。ハーバード大学の精神科医、ロバート・ジェイ・リフトンの発言を手短に伝えると;フクシマで起きた一連の出来事は世界中に恐怖を喚起させた。しかしこの恐怖は不当なものではない。そう、フクシマはヒロシマではないのだ。人類に対する最大の脅威は核兵器だ。しかしまさに核兵器同様、原子力発電所が撒き散らす放射能も、目には見えず、臭いもせず、触ることもできないという「汚染」源である。その影響は1年、あるいは1世代では確認できなくても、後世にはそれが現れる。残念なことに、放射能が人間にどのような害を及ぼすかについては、ほとんど情報がないのだ。

原爆の悲劇を経験した日本がその後、どこをどうして、使用するエネルギーのおよそ3分の1を原子力発電から得るという選択をしたのかが問われる。
ヒロシマ、ナガサキで生き残った人々は、この選択に猛反対した。しかしながら、(核の)脅威を否定し、隠蔽に躍起となり、企業と政府の間には親密な関係が築かれた。核エネルギー推進のロビー活動は、世界中でそうであるように、日本においても核エネルギーと核兵器が異なるものなのだと刷り込むことに成功した。

フクシマがもたらした脅威について、「(最後の)審判の日」との表現を用いることに疑問を呈する人もいる。もちろん、誇張した表現は避けなくてはいけない。「しかしながら、このような表現がなされる背景には、恐れられているものがまさに『審判の日』を髣髴とさせるものであり、ある意味、自らを消滅させることになりかねない科学技術を自分たち自身の手によって開発しているという我々の自覚がある。原爆と原子力発電のあいだに、なんら関係がないとは言えないのである。(脅威を)否定するのを断念し、原因が原爆であれ発電であれ放射能の影響は同じであること、自然災害や人間の過ちの下ではいかなる科学技術をもってしても安全とはいかないこと、人類にとって最も危険な科学技術は手に入れられても、『汚れなき』、完璧な、あるいは私たちを救ってくれるものを手に入れることはできないのだということを、我々は認めなくてはならないのだ。」

◆2011-04-26 イラクで誘拐のトルコ人労働者3名、解放 (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22281

◆2011-04-25 Yildirim Turker コラム:4.24「アルメニア人虐殺」 歴史の暗黒の日に想う  (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22261

◆2011-04-25 トルコの大型貨物トラック300台、シリアに足止め (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22262

◆2011-04-24 ヴァンで許認可を得たイラン映画上映  (Zaman紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22253

◆2011-04-24 復活祭で内外から教会に人々殺到  (Yeni Safak紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22254

◆2011-04-24 エルドアン首相、選挙後YSKも国会の議題に  (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22255

◆2011-04-24 礼拝問題解決のための調査 (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22257

◆2011-04-23 イスタンブル、グランドバザールで偽ブランド品摘発大捜査  (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22234

◆2011-04-23 撤去はじまるカルス「醜悪」彫像、芸術家ら反対運動 (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22235

◆2011-04-23 飲酒運転規制強化の日本、交通事故38%減  (Zaman紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22275

◆2011-04-22 菅首相よりトルコ大統領と首相へ礼状、「災害救援支援に感謝」  (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22227

◆2011-04-21 BBC、マーヴィーマルマラ号ドキュメンタリーをめぐり、謝罪  (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22220

◆2011-04-19 トルコ読書地図、できた―西に「恋愛もの」、東は「心理もの」 (Hurriyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22192

◆2011-04-19 モスクに逃げ込んだ投石者の逮捕へ妙案、「モスクの礼拝で反復は何回?」  (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22193

◆2011-04-18 エルドアン首相の「フランス人」ジョーク、フランスでも好評?  (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22178

◆2011-04-18 エルゲネコン逮捕の記者ネディム・シェネル、公判へ出廷―家族と涙 (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22181

◆2011-04-18 Taha Akyolコラム:「2003年ビジョン」―公正発展党、選挙公約を読む  (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=22188

-------------------------------
東京外国語大学「日本語で読む中東メディア」の記事全体は、こちらのホームページからご覧いただけます。
ホームページアドレス:http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html


よろしければ、下のマークをクリックして!


よろしければ、もう一回!
人気ブログランキングへ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。