このA級戦犯の孫はどこまで暴走していくのか 。辺野古の浜にて/海鳴りの島から 目取真俊さん

2014-07-01 22:05:10 | 社会
敗戦から69年、一夜明ければ集団的自衛権行使容認の閣議決定がなされ、自衛隊が海外で米軍の属軍として戦争を行いかねないという、歴史を画する状況がもたらされようとしている。首相官邸前の数万人のデモから上がる容認反対の声や、慎重審議を求める地方議会の決議、立憲主義の破壊を戒める憲法学者・文化人の批判、反対が多数を占める世論など、そのすべてを無視して、安倍晋三首相は戦争をできる国へと突っ走っている。

 安倍首相は自らが政権の座についている間に、日本という国のあり方を根本から変え、後戻りできない地点にまで推し進めようという考えなのだろう。ブレーキの役割を果たし得る野党が存在しない今、このA級戦犯の孫はどこまで暴走していくか分からない。その独裁者然とした動きから改めて昨年12月26日の靖国神社参拝を振り返ると、安倍政権の危険性がいっそう浮き彫りになる。

 昨年の12月25日に安倍首相は、沖縄県の仲井真弘多知事と会談し、辺野古埋め立て容認の確約を取り付けた。翌26日、安倍首相は靖国神社に参拝した。その日は中国共産党の創立者の一人であり、中国の初代国家主席でもあった故毛沢東の誕生日だった。しかも生誕120年の記念日であり、そういう日に中国が最も反発する靖国神社参拝を強行したのだ。

 習近平国家主席からすれば、面子を潰された、と捉えたかもしれない。わざと習主席を怒らせ、中国共産党と人民解放軍の幹部を挑発する。現在の国内政治で安倍首相がやっている強権的な政治手法を見れば、昨年12月26日の靖国神社参拝は、日中関係をこじらせるための計算尽くの行為だったとしか思えない。その結果、中国と韓国の間で歴史認識をめぐり対日批判の関係強化が作り出されている。日中間の火種を弄ぶような手法が外交面でもたらすマイナスも、安倍首相には織り込み済みなのだろう。

 石原慎太郎衆院議員が東京都知事時代に尖閣諸島の購入を打ち出し、それに対応を迫られた民主党の野田政権が同諸島を国有化した。日本が棚上げ状態を破棄したことによって、中国との間で「領土・領海問題」が一気にエスカレートし、軍事的緊張が高まった。安倍首相はそれを沈静化させるどころか、さらに火に油を注いだ。日中関係を悪化させることによって中国の脅威を煽り、排外的ナショナリズムをかき立てた。

 沖縄からはその効果がよく見える。辺野古新基地建設や先島への自衛隊配備を進めるうえで、尖閣諸島をめぐる中国との緊張の高まりは、大きな推進力として利用された。集団的自衛権の行使容認の議論でもそうだ。東アジアにおいて中国が軍事的影響力を拡大し、日本の領土・領海を脅かすのに対抗するためには、米軍と自衛隊の連携強化、相互防衛が必要である、という国民意識の形成が図られていった。

 中国に対する外交・防衛面での安倍首相の強硬にして挑発的な姿勢は、沖縄にとって極めて危険なものだ。日中間の対立がさらに悪化して、尖閣諸島周辺で軍事衝突が発生すれば、その影響を真っ先に受けるのは沖縄である。八重山・宮古住民の生活と安全が直接的に脅かされるのはもとより、沖縄旅行のキャンセルによって観光産業が大きな打撃を受け、沖縄経済の混乱と衰退は一気に進むだろう。

 中国に対して安倍首相がいくら強気の姿勢を見せても、しょせんは虎の威を借る狐である。中国に対抗するためには、是が非でも在沖米軍の現有戦力を維持し、米海兵隊を引き止めなければならない。そのためには米国・米軍が望むように沖縄の基地を整備する。そういう意思を固めて安倍首相は、辺野古の海底ボーリング調査や高江のヘリパッド建設工事において、沖縄県民を力でねじ伏せようとしている。

 それに屈してしまえば、沖縄は中国と対抗する米日両軍の拠点として、これまで以上に利用され、いつか破局的事態を迎えかねない。そういうことを許してはならない。ウチナンチューにとって、大きな試練が始まる7月となる。

http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/3bf7aa6d837c238ee47e81af2be99da0

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辺野古の浜にて

東京で集団的自衛権の行使容認が閣議決定された7月1日、沖縄では辺野古新基地建設に向けて陸上部分の工事が開始された。これまでも兵舎や基地内道路などの関連工事は進められてきたが、今回は滑走路部分に当たる海岸部の建物の取り壊しで、埋め立て工事の資材置き場としても利用されるという。

http://www.qab.co.jp/news/2014070155384.html

http://www.rbc.co.jp/news_rbc/%e8%be%ba%e9%87%8e%e5%8f%a4%e3%80%80%e9%98%b2%e8%a1%9b%e5%b1%80%e3%81%8c%e9%a3%9b%e8%a1%8c%e5%a0%b4%e5%bb%ba%e8%a8%ad%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%82%8f%e3%82%8b%e5%b7%a5%e4%ba%8b%e7%9d%80%e6%89%8b/

 陸上部分の工事に関しては、反対運動の力不足から、これまでも阻止行動は行い得ていない。今はまだ建物の取り壊しの段階だが、長期的には埋め立て土砂の搬入をゲート前で阻止できるか否か、ということが問われてくる。もちろん、その前の段階で政府に工事を断念させる努力をしないといけないのだが、海でも陸でも反対行動を実現するには、辺野古新基地建設反対運動が全国的な取り組みとして、どれだけ大きく広がっていくかにかかっている。

 午後、CH53EへりやHH60ヘリが時おり上空を飛行する辺野古の浜に、修学旅行性らしい高校生たちが集まり、浜を分断する金網の前で説明を受けていた。

 若者たちを二度と戦場に送ってはならない。69年前、多くの人がそう決意したはずだ。しかし、戦争体験者が次々と世を去り、社会の少数派となるなかで、日本はついに海外で米軍とともに戦争をする国へと変わってしまった。戦争には相手があり、いくら「必要最小限」と言ったところで、相手に応じて戦闘はエスカレートしていく。生きるか死ぬかの瀬戸際で、「歯止め」云々と言っていられるはずがない。

 閣議決定がなされても、あるいは辺野古の陸上部で工事が始まっても、なすべきことはたくさんある。屈することなく声をあげ、自分ができることから行動していきましょう。

http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/d16866c30823d5d4d1615943d02fb91f


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8 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-07-02 11:18:22
中国共産党の属国になることをこの人は望んでいるようですね。沖縄県民の民意がそうであればいたし方ないがそうでないなら一部の声に過ぎません。そうでないなら沖縄県議会を動かし国に働きかけるのがいいでしょう。
このA級戦犯の孫はどこまで暴走していくか分からない。なんてとぼけた事を言っても仕方ない。分からないなら分かるように努力をしてください。
中国共産党国家は貧富の差が大き過ぎ日本では想像もできない状況ではないのですか?
http://www.news-postseven.com/archives/20140628_262431.html
過去へと進む安倍総理の時計 (吉田耕三)
2014-07-02 15:58:37

平成26年7月2日

ソウル日本人教会牧師
(韓国聖書大学兼任教授)
 吉田耕三

<過去へと進む安倍総理の時計>

最近安倍政府の「河野談話」検証問題で従軍慰安婦に焦点があてられ再び論争の主題として浮上しています。
日本では「アジア女性基金」による賠償で従軍慰安婦問題が全て解決済みだという見方もありますが、被害者たちは日本政府が民間団体に責任を転嫁させたとしてむしろ反発の声を高めています。
この問題は加害者側より被害者側の立場で考えるべきです。
一体どこの国に民間人軍人などが存在し民間人に責任を負わせるのですか。15万人から20万人に及ぶ少女たちが東南アジアの16カ国250箇所に設置された慰安所に送られ筆舌に尽くし難い国家的・集団的性的奴隷生活を強要されました。そしてその運営を日本政府が始終主導していたことは数多い証拠と証言ですでに明らかになっています。
日本軍慰安婦問題解決のため1992年1月に始まったソウルの在韓日本大使館前での「水曜デモ」がもう1,100回を上回りました。
阪神・淡路大震災と東日本大震災のあった時の2回を除けば、雨の日も雪の日も真夏の炎天下でも10代で駆り出され今は80ないし90代になった老婆たちを中心に100人余りの支援者たちが毎週水曜日正午に集まり日本政府の公式謝罪と賠償を求め続けてもう22年になりました。
しかし安倍政府は彼女たちの訴えに‘証拠がない’と被害者たちを‘自発的売春婦’として罵倒しました。これは慰安婦被害者の老婆たちにもう一度深い傷を負わせる行為です。
1945年8月15日から三日間東京一帯は終日黒い煙に覆われました。日本軍があらゆる戦争犯罪記録を焼却したからです。安倍総理は70年前日本軍が必死で燃やした文書を取り上げながら‘強制動員の証拠はない’と主張しています。生きている被害者の老婆たちが最もの証拠ですし日本軍が慰安婦を公式に運営したという日本人証人が多くいるにも係わらず、安倍政府は努めて目を側めています。
過去を忘れる者はそれを再度繰り返すという格言があります。10代の少女たちが一日中日本軍の性の奴隷となり物狂いしたばかりでなく自ら死を選んだ悲劇的な最後を迎えた人の数は数え切れません。このような反人権的犯罪を安倍政府が歪曲し否定している現実を目にし、遣る瀬無い気持ちで一杯です。あなた自身の家族だと考えてみてください。
若き青春をこのような悲劇的な出来事に奪われた老婆たちを忘れんばかりと除幕された慰安婦像(平和の碑)に日本人が杭テロを犯したニュースを耳にした時は同じ日本人としてとても恥ずかしかったです。そのような人たちは血も涙もない人間であるに違いありません。
慰安婦被害者の方々に一日でも早く政府による明白な謝罪と補償の措置が実現することをもう一度要請しここに訴えます。トインビーは“最大の悲劇は過去の歴史から何の教訓も学べないことにある”と言いました。我々日本人は過去帝国主義軍と政府が犯した暗い過去を認め隣国との愛と和解を通じて平和な国家をつくり上げて行くべきです。日-韓の未来志向的関係を築くためにはまず過去史問題について誠実な態度で謝罪をするべきだと思います。隣国との信頼関係をもう一度構築してこそ日本の念願である安保理常任理事国加入に対しても諸国の理解を得られ延いては国益に添うこととなるでしょう。

日本政府・関係者方の英断を切望いたします。


電話:010-822-568-7614
E-mail:yoshida915@daum.net
Unknown (Unknown)
2014-07-02 23:44:36
>日本政府・関係者方の英断を切望いたします。

多くの政治家の英断の結果です。老婆心ながら聖職者は偏向した政治的発言は慎んだ方がいいと思います。
Unknown (Unknown)
2014-08-03 07:15:06
歴史を顧みるのに参考になる。
http://blog.goo.ne.jp/deception_2010/e/939f2779df9d728e0da32a6ddf2bf333?st=0#comment-form
日本はサヨクにより宣伝されている自虐史観を見直す必要がる。
Unknown (Unknown)
2014-08-03 07:15:25
歴史を顧みるのに参考になる。
http://blog.goo.ne.jp/deception_2010/e/939f2779df9d728e0da32a6ddf2bf333?st=0#comment-form
日本はサヨクにより宣伝されている自虐史観を見直す必要がる。
Unknown (Unknown)
2014-08-11 15:31:20
普天間基地は住宅市街地にあり騒音や危険性があり住民の生活環境が悪い。それを解消するための辺野古への移転はいいことだと私は思う。
Unknown (Unknown)
2014-08-18 16:22:57
>このA級戦犯の孫はどこまで暴走していくのか 。辺野古の浜にて/海鳴りの島から 目取真俊さん

このA級戦犯とは岸信介元首相の事だと思うが、岸信介氏は東條英機内閣の大東亜戦争開戦時の重要閣僚であったことから極東国際軍事裁判ではA級戦犯被疑者として3年半拘留された。しかし、即時停戦講和を求めて東条内閣を閣内不一致で倒閣した最大の功労者であることなどの事情が考慮されて不起訴のまま無罪放免されている。と言う事でA級戦犯ではない。
それをA級戦犯と呼ぶのは如何なものか?朝日新聞の慰安婦誤報・捏造記事と同じように嘘を本当のように述べている。これは単なる騙しであり嘘つきだ。誤魔化されてはいけない。
天皇は共犯だろ (Unknown)
2015-01-23 12:44:03
A級戦犯が云々とあるが当時の天皇は何故A級戦犯にならないのか?A級戦犯となった人の行動を承認したのは天皇なのだから共犯になると思うけど。

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