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センター試験

2007年01月22日 | Weblog
昨日、今日とセンター試験が実施された。わが大学のキャンパスも会場になっていた。

今となっては懐かしい思い出だ。ちょうど3年前に自分も横浜市内の大学で受験した。

一応国立志望者だったのと、私立のセンター型で合格を取っておきたかったのと、センター後の私立・国立の一般入試がどこもひょっとしたら全滅、という可能性をはらんでいたのとで、相当なプレッシャーがかかっていた。センターを失敗すれば、受験全体が失敗、浪人の道が大きく開けることが予想されたため、絶対に失敗は許されなかった。

センター本番三日前。国語の赤本を真剣に解いてみた。もう、本番が近いのだから、と。自己採点。驚愕の100点ジャスト。すごい、満点ジャン!・・・じゃなくて、200点満点中100点だから、正答率50パーセント。今でも鮮明に覚えている。愕然とした。こんなにもできないのか、と。本番間近なのに・・・。思わず席を立ち、リビングに行き、窓から外を見た。景色は全て灰色に染まっており、身体から全ての気が抜けていた。もう、自分だめじゃん。浪人している自分の姿が頭をよぎり・・・もう少しで泣くところだった。

しかし、実際に泣いたのは本番前日の夕食のとき。ついに迫ったセンター試験。微塵の自信も無く、きっと相当緊張して、テンパッて、問題が解けなくて・・・想像して、涙が出た。もう、人生の終わり、この世の終わりだと思った。そして、このような状況に追い込まれた自分をうらんだ。

そこで、奥の手。もう、自分で感情をコントロールすることはできない。元来、ものすごい上がり症で、センターという大舞台を一人で乗り切ることはできない、と考えた。そこで「薬ない?」だめもとで親に聞いてみた。緊張を和らげる、そんな薬・・・。最初はないと言われたが、少しして「そういえば」と探し始め、なんと漢方薬で動悸を抑える薬があるとのこと。しかも、家に在庫もあると!

土を食べろといわれても、きっと当時の心理状態では食べていただろう。でも、ちゃんとした漢方薬があるとは!持参決定。

その日は0:20に寝た。意外とすんなり眠りに付くことができたのは、もう心身ともに疲れ果て、永遠の眠りを欲していたから・・・。

明けてセンター一日目。同じマンションに住む高校の同級生と待ち合わせて駅まで一緒に歩く。道半ばでその友人と持ち物の確認をしていると・・・「えっ、何それ、持ってくるんだったの?」当たり前じゃん、写真の付いた受験票、今日使わずいつ使うんだ・・・。ということで、彼とはさよなら。一人で電車に乗る。

会場最寄り駅で、待ち合わせしていた友人と一緒に会場へ。寒い日だったな。会場に着くと早すぎたため、まだ門が開いていない。でも、クラスの友達もいた。え、普段勉強なんてまったくしない彼が、参考書眺めてる。しかも勉強してきたと言い張る。おいおい、プレッシャー与えんなよ。

さて、開門し、入場。席に着くと・・・なんだ前の席はこれまた学校の友達じゃん。でも、東大志望だ。げ、これまたプレッシャー。

試験開始までそわそわし、数回はトイレに行く。そして、ついに英語開始のベル。緊張しまい、と集中したものの、ぜんぜんだめ。頭に血が上り、集中してとくことができない。それでも、目の前の問題にひたすら食らい付いていき、25分たったころには、やっと静まっていた。

途中、最後の生物まで時間があいて、勉強する場所を見つけるため、校内をうろうろしていた。そこへ、降ってきたものは雪。どうりで寒いわけだ。そして生まれた名言「ゲキサムッ!」われわれにはいかんともしがたい天気に向かって、心からの怒りを唱えたのは、紛れも無くベッキーだった・・・。

ベッキーは化学選択。生物受験の自分とちょうど入れ替わった。ものすごい形相で彼曰く「むずかった」。そして、朝受験票を忘れた彼曰く「化学Aと化学B受け間違えた。」かける言葉がなかった。

そんなこんなで一日目終了。

そして二日目。

数学I。なんかすらすら解けて・・・最後まで難なく解答埋まっちゃった。そこへやってきた友人。余計なことに、答えあわせをしやがる。お前、間違えが発覚したらどないしてくれんねん?!動揺して次受けれないじゃん!と思ったが、彼と答えは見事にすべて一致。ひょっとして・・・と期待するも、次は最難関数学Ⅱ。

とここで、先日発見した”薬”を飲むことに。緊張しませんように・・・と願いをこめながら飲む。効果はいかにも、覿面。解けなくても、まったくあせらなかった。自分でも不思議なくらい、落ち着いて最後までとくことができたのだ。これは、素晴らしい薬を見つけたものだ。

そうして、センター試験終了。嗚呼、失敗した!という感じは無く、かといって手ごたえを感じたわけでもなく、とにかく、センターという魔物と決別できたことに大きな達成感と安堵を感じていた。

帰り道。駅から歩いても帰れたが、わざわざ遠回りのバスに乗って帰宅。自分へのわずかながらの褒美だった。

自己採点。自分ではしたくなかったので、家族に外注。自ら採点!?心臓が持たないだろう。×、あれ、次も×、あれその次も・・・。生き抜くためには、そうするしかなかった。夜21時を過ぎていたかな。外へ飛び出し、駅の本屋へと行く。久しく見ていなかった自分の好きな本を読み・・・もういいだろうってところで帰宅し、点数を聞く。本当にどきどきした。果たして、まったく問題のない点数を取ることができていたが、一教科だけ、生物が52点というオチがついていたのだった・・・。生物前にベッキーにあったのがまずかったかな。

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4 コメント

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君の薬の名は? (文京区の代理人)
2007-01-22 23:50:07
私の三年前は、センターで自己最高記録を取った~(といっても7割7分くらいか?)と思ってたら結果は総玉砕…。国公立どころか私立も全滅…。というわけで浪人決定の春を迎えました(T_T)。

二年前のセンターは生物の問題内容の急変から始まり、結果的には大失敗…。二年前の今は不幸のどん底にいました…(ToT) 。まあ、何とかその年に私立に受かりましたが、今でもセンターはトラウマになってます(-_-;)。
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Unknown (よういっちゃん)
2007-01-23 21:02:22
その薬就活で大活躍するんじゃない?
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Unknown (harborbeeline)
2007-01-25 20:55:54
その薬は漢方薬なはずなんだけど、ここ数日ずっと考えていても、名前が思い出せない・・・。
実際医学的な効果は不明で、乗り物の酔い止めと同じで、気持ちの問題が大きいのかもしれない。
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Unknown (ヨドバシ)
2007-01-27 23:37:58
浪人しときゃよかったのに・・・

「それなり」にいいもんですぞ。
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