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Dynamic America~アメリカ旅行4

2006年02月23日 | Weblog
6時ちょうどに起床。今日の予定はデスバレー一日観光。前日に電話を入れたらあっさり催行決定。まだ座席に余裕があったのだろう・・・と、迎えのガイドが来てびっくり、参加者はなんとわれわれ3人だけであった。大きなバスが来ることを期待していたが、乗り込んだのはオデッセイを一回り大きくしたような感じの普通の車。ドライバー兼案内人含め計4名でのツアーとなった。車は朝のラスベガス市街を走る。朝からかなりの交通量。ドライバーは日本人で関西の人という。30代くらいの、お話好きな感じのする人だ。われわれだけなので、堅苦しいガイドをするというわけではなく、会話しながら車はデスバレーへ向け郊外へと向かう。聞いて驚いたが、ラスベガスは人口が急増しており、一ヶ月あたりなんと6000もの人がラスベガスに引っ越してくるという。一日に200人・・・ものすごい数で疑いたくなる。想像できない数字だ。それに伴い、住宅もどんどん外に向け開発が続けられており、しかも大量の需要に応えるため、一つ一つの家が画一的で似たり寄ったりなつくりになっている。建売が基本なようだ。今後もこの傾向が続くと、市街の外にある自然破壊にもつながりかねない、とドライバー氏。「どこかで制限が必要なのかもしれない」。
 30分も走るとそれでも家は見当たらなくなり、自然の世界が広がった。道路も一直線、先が見えないほどどこまでも本当にまっすぐに続いている。これぞアメリカの道路といった感じ。飛行機が離陸できそうである。車も100キロ以上出して快走、それでも追い越してくる車もいる。さらに30分ほど走ると街が見えてきた。なんとこの街では売春が合法化されているという。一昔前は日本人もよくラスベガスから訪れたという。「病気に対する策はちゃんととられているんでしょうね」などとくだらない会話が飛び交いながら、ガソリンスタンドに立ち寄り小休止。アメリカのガソリンスタンドにはかならずコンビニのような店が併設されているという。ガソリンの値段は破格、1ガロンで2ドル後半にもいかない。これでも値上がりしたそうだから日本と比べてかなりの安値だ。
 車は再び走り出し、街を抜け出すと、一気に車が減り、まったく対向車が見当たらなくなってしまった。「ドライバー泣かせ」と嘆くのも納得の(眠気に襲われる)、相変わらずの一直線の道をひたすら進む。州はネバダを抜け、カリフォルニアに突入。とそれまできれいに舗装してあったが道路の状態が急に悪くなった。州の管轄が変わるとこうなるという。しかしそもそもよくもこんなに長い道路を作り上げたものである。途中やっとT字路にあたり、右折。ひだりに見える山に「DV」と刈り込まれた文字がみえる。Death Valleyの入り口だ。道の脇にはすぐ山が迫っている。山といってもそんなに高いものではなく、木も一切生えておらず、つちがむきだしになっている。崩れてきそうでこわい。「こんなに遠かったけかな・・・」とドライバー氏。デスバレーに来るのは一年ぶりだという。久々のデスバレーに自身も楽しみだというが、大丈夫なのだろうか・・・。途中、デスバレー国立公園の看板の前で記念撮影。われわれだけだから非常に融通が利く。ツアーも貸し切り出し、あたりに人も車もあらず、自然も貸しきり状態である。
 ラスベガスをでて、3時間ほど走ったところで、最初の見学地BAD WATERに到着。塩水湖が干上がってできた塩平原で、あたり一面が白い。全部塩。車を降りて、その上を実際に歩いてみる。塩の上を。広大な平原で、とても静か。気温もちょうどよく気持ちがいい。湧き出ている水をなめてみると塩辛いらしい。塩の平原をあるくという人生初めての経験を終え、車に戻ってみると靴の裏が塩で真っ白になっていた。
 車に乗ってさらに10分、メインの道路からはずれ、未舗装の道路を行くと、Devil’s Golf Courseという塩の結晶が盛り上がってできた見学地に着いた。先ほどの平坦な平原とはうって変わって、さんご礁のような感じの、ちいさな突起がいっぱいついている岩塩が広がっている。一歩一歩が大変、足の踏み場もないほどである。確かに塩がかたまってできているようだ。これができた経緯はわからないが、自然も面白いものを作り上げたものだ。悪魔だったらゴルフをするだろう、ということからの名前らしいが、あくまでも到底ゴルフはできなさそうである。書き忘れたが、ここまでくる途中に、野生のコヨーテに遭遇。した。
 次の見学地には20分ほど走って到着、Artists Paletteというところ。パレットという名前からわかるように、ミネラルの成分が地表に様々な色を出しながらあらわれているのだ。黄色、ピンク、青・・・まわりが灰色や茶色の山々なのできれいに写る。数年前デスバレーは記録的な豪雨に見舞われたらしく、相当被害が出たらしい。実際、このあたりも地すべりしたようなあとが残っている。道が埋まり、復旧まで相当な時間を要したという。今は全面的に開通しているが、それでも沿道の岩は、たしかに今にも崩れそうで、また大雨でも降ったらアブなさそうである。メインの道路に出るまでは、細い道、アップダウンやカーブが続き、さながらジェットコースターのよう。
通りに出て10分ほど走り、ヴィジッターセンターみたいなところに立ち寄る。土産店があり、ポストカードを購入。ドライバー氏もTシャツを買っていた。前からほしかったそうだ。建物はわりときれいで、自然の中に文明のものがあると、なんとなく落ち着いてしまった。「文明の中」で暮らしているのだと。本当はここは昼食後による予定だったが、迷い込んでしまい順序が入れ替わるとのこと。久々で忘れてしまったらしい。昼食はバフェ、日本で言うところのバイキング。店内にはわずかな客しかいない。内容としてはサラダ類やミネストローネ、チャーハンやポテト、肉類、魚・・・と思ったらこれも肉であった。飲み物もついている。アメリカに来てどうも腹の調子がいまいちなので量を抑えておく。

昼食後、次に向かったのがZABRISKIE POINT。小高い丘になっており、あたりが見渡せる。相変わらず植物は見かけないが、景色は距離的にあまり離れていないのに各ポイントでそれぞれまったく異なった姿を見せてくれる。デスバレーは非常に表情が豊かだ。それも日本では味わえないものばかりで、新鮮。しかし、自然、なんの違和感もなく思いっきり堪能することができる。これが日本とは異質な町並み、とかだったらあるいはなにか落ち着かない、異質な感じがするなどといった感情を抱くかもしれないが、自然をみるにあたってはそんなことは一切ない。昼食後であり、風も気持ちよく、気温もちょうどよい、昼寝ができれば最高であろう。ここのポイントでは日本人の家族連れとであった。子供はまだ幼稚園ぐらいだろうか。在米の方なのかもしれない。

次は、本日最後の見学地、DANTES VIEW。車で一気に坂道を上り、今度は結構高いポイントで展望台のような感じ。眼下には先ほどの塩田が広がっている。少し歩いてみると、人影が見えなくなる。立ち止まってふと気づくと風の音しか聞こえない。そして、その風もやんでしまうと・・・無音。本当になにも聞こえない。車の音も、人の声も、ほかの生物の声も。普段都会の雑然とした空間の中で生活している身にとっては非常に貴重な体験である。そとに出れば騒々しい町の音、家にいても必ず冷蔵庫の音くらいは聞こえている。それがなにもかも排除された空間、その無音の時間を不思議に感じながらも、非常に楽しむことができた。と、連れが一人いない。見渡してみると、一人で歩き出し、一段高い山に向かっている。頂点を極めないと気がすまないのだろうか。頂上まで登るとかなり小さく見える。よくやったものだ。

14:30、すべての見学を終え、ラスベガスに帰ることに。途中ドライバー氏は何回か地図で道を確認する。来た道とは途中まで別の道を通る。帰りもやはり直線の道が続き、ラスベガスに向け、ひたすら走り続ける。ドライバー氏はCDを持ってきており、それをかける。洋楽かと思ったら邦楽、デスバレーのど真ん中で井上陽水の少年時代というものすごいちぐはぐに戸惑いながら、せっかく案内してくれているのだから、と踏ん張って起きる。途中力尽き30分ほど寝てしまったが、そうこうしているうちに交通量が増え、まもなくラスベガスであることがうかがえる。大自然の中から大都会へ戻ってきた。グランドキャニオンのときも感じたが、このギャップがなんともたまらない。自然と人間のまったく対照的な世界である。メインどおりのストリップに入ると大渋滞。遅々として動かない。この後ダウンタウンに行きたい旨を伝えると、バスに乗ったほうが早い、といわれ、途中のバス停で降ろしてもらうことに。礼を言って別れを告げる。デスバレー、とてもよかった。貸切で回れた上、見所が多く、自然と非常に近い場所で接することができた。

バスはすぐに来たので2ドルの一回分の運賃を支払い乗り込む。2階席はまだ十分空席がある。それにしても、ひどい渋滞。片側5車線くらいあるのに少し動いては止まって・・・の繰り返し。15分でダウンタウンまでいけるとガイドブックに書いてあるのに結局50分かかってダウンタウンに到着。バスも連なって到着しており、団子状態。どのような運行体制になっているのかまったく想像がつかないがご苦労様である。

ダウンタウンに来たのは「フリーモントエクスペリエンス」のショーを見るためである。日本でもニュースで取り上げられているのをみたことある。450メートルにわたって続くアーケードの天井に1250万個もの発光ダイオードが設置されていて毎正時になると音楽とともに映像が駆け抜けていく、というものである。バスがついたのはあいにく18:10、次の19時まで待たねばならなかった。適当にぶらぶらして時間をつぶし、待機していると、19時、アーケードの店のあかりが消え、ショーが始まる。電子的な音楽とともに、ダイオードが非常にたくさんの色を出し、模様を作り上げる。アーケードの長さをいかして、縦に長い数本の線の模様がうねったり、丸い模様がでてきたりする。わずか5分であったが、ダイオードが織り成す模様に見入った。色の種類が多く、すごくきれいであった。毎回違う画像が流れるとのこと、ほかのも気になった。

ホテルに戻るためにまたバスに乗る。サーカスサーカスの前のバス停で折り、ちょうどサーカスのショーが始まる時間に合いそうだったので、中に入ってみるが、こちらもあいにくガイドブックの情報と食い違っていて、みることができなかった。ホテルのなかをまわってみると、東京フレンドパークのアトラクションっぽいものがあったり、スーパーボールすくいっぽいものがあったりとなんとなく縁日みたいな雰囲気になっていた。

夕食は自分たちのホテル内のフードコートで中華を注文。なかなかおいしかった。こちらはパンダエクスプレスなど、中華を扱う店が意外と多かった。ホテル内のABCストアで買い物をしたあと、部屋へもどる。連れが買った、スペルは確かでないがTWIZZLERというお菓子がまだ残っている。チョコのようだがまったく甘くなく、「ゴムみたい」という表現がちょうど当てはまる。はっきりいってまずいが、すすめてくるので、仕方なしに食べるが、それにしても量が多い・・・。


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