「君と僕は同じなんだよ」
そう言って君は笑ったよね。
恥ずかしがり屋の僕は
「僕は君みたいにかっこよくないよ、」
と言ったけど、
正直嬉しかった。
でも、あの日確かに同じだった僕の心も
君とはずいぶん違ったものになってしまった。
あの日交わした約束も今ではもう無理なものとなってしまった。
「結局君はあの時となんら変わっていない。」
君はそう言って僕を慰めようとしてくれた。
でも余計な事はしないで欲しかった。
そうすれば僕らはもっと分かり合えたかもしれなかった。
変わって無いのは君だけだった。
僕は変わり過ぎてしまった。
僕は僕のやり方でそれを証明したかっただけなんだ。
許してくれとは言わないよ。
サヨナラも言わないよ。
僕はついに君を手に入れたのだから。
罪人の僕の言葉が光っているのは、
君の魂が美しいからでは無いだろう。
僕なりの命懸けの「言い訳」だからさ。
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