有識化されたコンピュータウィルスは
丸い世界の中で
(パターン)と(完全)の境界をさぐる。
けれどネベリックハットウィルスは
ミームの母胎であるがゆえに
記号を喰らいながら記号を排泄することで
伝承する。
星たちが会話に電波を使うように
呼吸の周期によって
ユニークさはその時代的な短さによって
受け継がれなければならない。
すなわちロボットが短命であることは
人間の永遠さにとって必須なのではなく、
円周率を探るそのどうしようもない
丸さの絶望と直線の美しさの中にある
ウィルスに手紙を書こう。
あらゆる意志の代表として、
その小ささと悪意ゆえに存立を許される
有識的なウィルスに、死に神の手紙を書こう。
誤配送されるその日が、
たとえ過去だったとしても。
その短さゆえに
その小ささゆえに
その弱さゆえに
手紙を書こう
閉じられたユニークさを象徴する、
その丸さゆえに。
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