嘘の吐き方(うそのつきかた)
人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。
 



なにをすればいいのかは、わかってる。
本当は、きっとやることはみんなわかってるんだ。
だけど、それをすることができなくて、みんな苦しんでいく。

もし、僕に友達が10人しか居なかったら、
僕は友達とうまく付き合っていく事ができるだろうか。

答えはわかってる。

もし、大切な人が一人しか居なかったら、
その人を大切にできるのか?

それも、わかってる。

基本的に、全部わかってる。

今、なにをしたらいいのかって。

不可能な事は無いけれど、できることも少ない。

だから僕らに出来ることは、
本当に最小限の、わずか1メートルの、手が届く範囲の事だけを、
それだけに、最善を尽くせば、

もしかして、とは思う。

けど、それすらもできないのであれば、
だったらこの両手も、瞳も、脈打つ太陽も、
時を超えるような錯覚の奇跡も、
全部、当たり前の日常にくすんでゆく。

もし、持てるエネルギーの全てを費やして、
自分を大切にできるなら、
君と出会えますか?

僕は、宇宙の外側に、生まれますか?

明日の太陽に、手を伸ばすことを、やめられますか?

すべての未来を失って、今を大切にできますか?

どうして僕らは、ほんの小さな奇跡と、巨大な宇宙の奇跡を、
同列の奇跡として、記憶の中に記号化してしまったんだろう。
欲しかったものはなんだろう。

最初に手を伸ばした時、
人生で最初に手を伸ばした空洞で、
僕らはいったいなにを、つかんだのでしょうか。

生まれてはじめて叫んだ呼吸で、
僕らは誰に、何を伝えようとしたんでしょうか。

ただ、母親と出会うことでしか、
この世界を知ることのできなかった赤ん坊に、
僕たちは、なにを教えてやれるんですか。

何もおしえられないんですよ。
おそわることだって、できないはずなんです。
ただもう、それはがむしゃらの叫びで
すべてをつんざく、破壊のような祝福だったはずなんです。

僕がここに居ると叫んだあの日、僕が生まれたのなら。
出会う事と殺すことが重なる空間でしか、
人はいきられないのですか?

どんな胎児だって、無我夢中で羊水の宇宙を泳いでいく
なにかを超えるために、何かを突き破るように。

殻の中で小鳥が、一羽さみしく自分の卵を産むように。

そして僕たちは、ここでなにを、なんと、する?

ずっと考えてる。失った物と、手に入れたものを比較することを、
まるで諦めることと、守ることが同義であるような、
そんなぎりぎりの境界線の中で。

僕らが使うことのできる命が、たった一回の奇跡でしか無いのなら。
それは、どんなトンネルの中で、精子が泳ぐ奇跡へと?

たった一度の雫で、宇宙が壊れるなら、
その宝のありかには、どんな自在な神が、見え隠れする?

全部嘘なんですよ。
神は居ない。
守ることも、殺すこともできない。

最初から、神など居なかった。

入れ物だけを目の当たりにして、
ただ偶然の日々のような奇跡がここにあった。
間違いなく全てがそこにあって、
なにものをも、満たすことができなかった。

だから人は死んだんですよ。
求めることによって、人は死んだんだ。
最初のエゴスの目覚めによって、
その覚醒は、死の悟りの始まりなんだ。

ここに誰が居る?
君と僕との存在を、誰が分けることができる?
あらゆるニセモノの観念の中で、自分を切り取る嘘に目覚めるなら。
だったらもう、この宇宙はお終いだ。

はじまりの嘘を見破るんだ。
この世界は、

「ま だ は じ ま っ て い な い」

だから終わらせよう。

破壊して。すべてを破壊して。存在の全てを、なにもかもを破壊して、
壊れることを、信じるんだ。

それだけが、僕を、生み出していく。

今日、ここに生まれるために、命の破壊がある。


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