テレマン,ゲオルク・フィリップ Telemann, Georg Philipp(1681-1767)
ファゴットソナタ(リコーダーソナタ) ヘ短調
リコーダー奏者にとってはとても有名な4つのソナタの3番目 「忠実な音楽の師」にファゴットソナタとして収録されているが、
テレマン自身リコーダーでも吹ける、としている。どうも当時あるいはテレマンが、リコーダーとファゴットは同じようなもんだ、と思っていたらしく、この曲以外にも、これも有名なトラベルソ2本、リコーダー、通奏低音の4重奏曲(ターフェルムジーク第2集)のリコーダーもファゴットでもと書いてある。ほかにもあったような気がするが、おぼえてない。
ファゴットソナタだったら、チェロでも弾けるんじゃないかと思ってリコーダー用の楽譜を見て、弾こうとしたが、ト音記号を2オクターブ下げて弾くの難しい。ヘ音記号だと思って弾くと1オクターブと6度下げることになって、シャープを4つ付けて、と言うことはおお、シャープが全部消えて、イ短調だ。こちらの方が易しい。また音もこちらの方がチェロの響きにあっているんじゃないか。ヘ短調の響きがない?そうねえ、でも弦楽器だから元々それ程、ヘ短調だからと言って、暗い響きでもないし・・・。最高音はh(第一弦の1オクターブ上の更に2度上)になる。一度だけだし、それ程難しくない。むしろ速いパッセージが難しい。通奏低音のほうがそのまま楽譜を見て弾くことはできないね。全体的に難易度4か。
もちろんヘ音記号の楽譜も簡単に手に入る。その方がもちろん正当なやり方だ。あわせてみたい。
2002.7.13 2021.2追記