せろふえ

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音楽性と技術

2019年07月26日 | 音楽

 なんて書けば良いのか、立派なプロの音楽家と知り合いなのだ。彼は指揮で食ってるわけではないが、トッププロたちを率いてのこの間の演奏会はすばらしかった。アマチュアチェリストでもあり、昔市民オケで一緒に活動したこともある。最近彼と一緒にチェロを演奏する機会があった。チェロ出すの3年ぶりだよ、と言っていた。3年ぶりなんだからうまく弾かないのは当然だ。でもね、そこはpって書いてあるじゃない、それはフォルテもフォルテいくらなんでも周りを聞いてよ、などと思ってしまうようなのだ。
 彼を非難するつもりはまったくない。そうじゃなくて、だからこういうのも技術(テクニック)なのだ。指揮をするんだからそれこそ全体のバランスみたいなことは真っ先に気をつけているのだと思うが、それが普段と違うチェロを手にするとできないのだと思う。音楽性とは技術なのだ。
 われわれ音楽をする者はつい「あいつは音痴だ」みたいな言い方でそいつの音楽性を否定するようなことをよく言うんだよね。ちがう。たとえ下手でも音楽性がないのではなく、技術がないのだ。
 僕自身はチェロが下手だ。リコーダーでできるような表現がチェロではできない。チェロのほうが表現力のある楽器だと思うのだけれど、できない。それは音楽性ではなくやっぱり技術なのだ。(いいわけ?、音痴なのも確かだが)
 ついでに言えば、音楽性(というのはだから技術なのだが)と人格はこれもまったく関係ない。あたりまえか。でもよくある話で楽器がうまくひけるやつって偉そうだったりするんだよね。
 僕よりうまい人はごまんといるし、僕より下手というか発展途上の人もたくさんいる。年上だろうが社長だろうが、僕が教えられる技術は教えるし、威張っちゃあいけない。逆に年下だろうが、身分(?)が下の人だろうが、気がついたら教えて欲しい。