ハノイ・シネマテーク・デビュー。よりによってスペシャルプログラムで満席。95%が欧米かよ、みたいな。残りの3%がベトナム人で1%がニッポン人のワタシで、あと1%は不明。闇の欧米人ブンカコミュニティーのようなところに紛れ込んだ居心地の悪さをかみしめながら、反共、反ホーチミンみたいな映画を、つくった本人のQ&A付きで見るというメッタにないシチュエーションを胆嚢、いや堪能した。
作者のTianaサンはベトナムで生まれたアメリカ人女優兼映画作家で、女優としての名前はTiana Alexandra。早い話、ベトナムの共産主義化を嫌ってアメリカに移住した親と一緒にアメリカ人になったヒトで、親はいまでもベトナムはホーチミンのせいで悪い国になったみたいなことを言っている。
で、親は絶対にベトナムには戻ろうとしないのだがジブンは戻ってみようという気になって、10何年か前に戻って、その後も頻繁に行き来している。それでベトナムの文化に触れなおしてジブンはアメリカ人なのかベトナム人なのかと悩む。結論的には特にないのだが民族の血はなかなか消えないみたいなことを意識させるナガレ。
二つのココクのあいだで揺れ動くココロ、みたいな話だが、中国残留孤児のような話に比べれば不幸の度合いはアリの体重ほどの重さもない。それよりアメリカ人が受けている情報ソウサというか、コッカに都合の悪いことはあまり知らされていないということがよくわかった。ソンミ村虐殺なんて誰も知らないだろうと容易に想像できる。永久に反省とオワビを続けなきゃいけないニッポン人の自虐的な歴史観のほうがよっぽど健全に思えるくらいだ。
1992年 オリバーストーンがプロデュース。
作者のTianaサンはベトナムで生まれたアメリカ人女優兼映画作家で、女優としての名前はTiana Alexandra。早い話、ベトナムの共産主義化を嫌ってアメリカに移住した親と一緒にアメリカ人になったヒトで、親はいまでもベトナムはホーチミンのせいで悪い国になったみたいなことを言っている。
で、親は絶対にベトナムには戻ろうとしないのだがジブンは戻ってみようという気になって、10何年か前に戻って、その後も頻繁に行き来している。それでベトナムの文化に触れなおしてジブンはアメリカ人なのかベトナム人なのかと悩む。結論的には特にないのだが民族の血はなかなか消えないみたいなことを意識させるナガレ。
二つのココクのあいだで揺れ動くココロ、みたいな話だが、中国残留孤児のような話に比べれば不幸の度合いはアリの体重ほどの重さもない。それよりアメリカ人が受けている情報ソウサというか、コッカに都合の悪いことはあまり知らされていないということがよくわかった。ソンミ村虐殺なんて誰も知らないだろうと容易に想像できる。永久に反省とオワビを続けなきゃいけないニッポン人の自虐的な歴史観のほうがよっぽど健全に思えるくらいだ。
1992年 オリバーストーンがプロデュース。