人々との楽しい出会い・・・

    急がず、焦らずゆっくりと~~

入院の事・・・

2006-09-10 15:52:24 | 日記

きょうは、,

先日、「突発性上室頻脈症」の為「高周波カテーテルアブレーション」を受けました。

Z先生は、「アブレーション」で権威のある有名な先生で遠く全国からも訪ねてこられる方が沢山居られると聞きます。先日も新聞に大きく取り上げられておられました。

房室回帰性頻拍ならば副伝導路、房室結節回帰性頻拍ならば、運伝導路を焼灼し、回路を離断するのです。普段から疲れると起きる不整脈・・今年の夏は、頻繁に見回れ以前からお聞きしている「アブレーション」ソロソロ受けるべき時期が来かなぁと思いながらもなかなか決心が付きません・・
何分心臓の中にカテーテルが・・と思っただけでもゾ~~ッとします・・

以下は、事前に先生によるインフォームドコンセントです

今回は、普通使われるカテーテルより太い(3mm)カテーテルが、3本も右の鼡径部の動脈からと右鎖骨下より挿入され、心臓内の色々な回路上にカテーテルを留置し、実際に不整脈を誘発しその後、頻脈回路を同定し、余計な伝導(副伝導路、ないし遅伝導路)の焼灼を行います
治療時間は、1~2時間、術後は、4~5時間安静(下半身の)少し動も、ダメです)
根治の可能性は、90~100%

合併症についても丁寧に説明を受けます

数えるとキリが無く・・何だって結びつきそうなことばかり・・兎に角先生を信じ受けるより無いのです・・まかり間違っても心臓に穴が空きませんように、とか房室がブロックして、ペースメーカーの御世話に成りません様にとか、先生には、本当に失礼な事言ってしまい申し訳なかったです・・ゴメンなさい

6日午後2時入院・・

ナースステーションでご挨拶した後、看護士さんに案内された713号室が私の病室でした。2人部屋でお隣には、随分年配の品の良いご婦人と同室ですまずは、ご挨拶・・・・・普段一人好き気ままに過ごしている私ですが、今回、この様なときには、直ぐ掛け付けてくれる家族には、本当に感謝、感謝です。

明日の手術に備え色々と注意事項の説明を受け、主治医のZ先生にご挨拶。こまごました決まりごとを済ませ夕食の後、9時には消灯・・余りの速さに戸惑い・・でもルールだし仕方ありません
明日に備え「安定剤」?2錠戴き飲むことに・・でも目は、ギラギラ・・

7日、9時15分手術室
今朝は、4時過ぎに起床、静かに洗顔を済ませ髪の毛も邪魔に成らないようにサイドに流し一まとめにして縛ります・・時間を待ちます。8時前には家族も来てくれています・・ひたすら感謝です。
手術着に着替え、点滴、安定剤の筋肉注射(すご~く痛いとは聞きましたが、本当に痛かったです)終了後車椅子に乗せられ2階の手術室へ・・必ず無事に帰ってくるからねと言って出かけました・・・・
でも少し不安そうに見守ってくれる顔・・信じていても待ってくれる人は、本人よりもっと大変です・・

エレベータを降りて右に曲がると大きな扉、ヒンヤリとした雰囲気・・・・以外に落ち着き払った自分にビックリしていました・・

手術室に入るともう既にスタンバイOKの様子7,8人のスタッフに迎えられ「ヨロシクお願い致します」とご挨拶した後、手術台へ
身体の上に何枚か布や合羽のようなものが被せられイヨイヨ主治医のZ先生はじめN先生方4名の先生方も勢ぞろい・・Z先生見えて直ぐ「遂にこのお部屋に来ね・・大丈夫だからね」と優しく握手して励ましてくださり不安感も少し取れました。

手術台の横には大きなモニターが有ります・・このモニターを見ながら先生の手元からカテーテルが心臓の中で縦横無尽に動くのです・・
そのモニターには、私の心臓の拡大版が映し出されています。(一瞬見えただけで後は、幸いな事に見えませんでした)

患部の消毒に続き右鼡径部と右鎖骨下に麻酔薬の注射・・思わず「痛い」直ぐ横で待機のN先生「少しの辛抱皮下から直ぐに筋肉まで入るからね」・・で少し安心・・主治医のZ先生は私を落ち着かせる為か麻酔の後、手が空くと私の右足首をしっかり持ちながら「之で安心できるでしょう・・」と暫らく握っていてくださいました。

暫らくするとY先生によりカテーテルの挿入です。
カテーテルは、ずんずん心臓の中に入って行っているようです(本人には、解りませんが、)私の直ぐ側に付きっ切りのN先生が、進行状態を教えて下さいます。

少しすると腰に激痛が走ります「先生腰が痛いです」と自由になる手で腰のところを示すのですが覆いを掛けられている為多分指した手の位置は、伝わらなかったと思いますが、Y先生から直ぐにZ先生に代わられ直ぐに治まりました。

その後もう一本、カテーテルが入りますと先生の声・・足の付け根が痛いです。
幾ら太い動脈でも3mmのカテーテルが何本も・・もう何も考えないことにしました。

此処からは、Z先生モニターとにらめっこの作業が始まりです。
急に息苦しくなり側のN先生に「トッテモ息苦しいです」すると「今幾つかの箇所の検査だから少し辛抱」・・兎に角私は一々ウルサイ患者です・・
手術室には、万が一の事を考えてか大勢のスタッフも残られてます。その中で計器の音と先生の指示の声、女性スタッフの「250です」「300です」の定期的な声が響きます。そんな中静かにBGMが、流れていました。

「さあ、今から焼きますよ」の声に一瞬ギクリ・・焼く時には、心臓の中が熱くなり痛みが有ると聞きましたが・・鼡径部の痛みの方が大きく心臓の方は、何も感じないまま終了でした。
「もう之で、頻脈に悩まされる事も無く、お薬のお世話にも成らなくていいよ」と言う先生の嬉しいお言葉に感謝いたしました。
お部屋の隅の時計を見ると10時15分を指していました。

ずっと以前は、10時間くらい掛けての手術だったそうですが、今回のように早く患部を見つけて頂き、心臓への負担も少なくて済んだ事に本当に感謝いたしました。

でも其れから右鼡径部の動脈と右鎖骨下の動脈の止血です。N先生とY先生により20~30分関の止血が行われました。何の異変も起こらず無事終了して頂いた事にイッパイお礼を申し感謝の念を先生方にお伝えいたしました。

一時も心配している早く家族に無事を伝え安心して貰いたかったのですが・・後の止血が上手く行かない事には、病室には帰れません・・
止血成功後、幅広のガムテープの様な物で下半身しっかりと巻かれ身動き取れない様にされ・・お迎えのベットに移されお部屋に・・其処には、ヤット安心して笑顔になった家族と再会・・ヤレヤレ・・・心配を掛けました・・ゴメンなさいね
心配していた様な合併症や房室ブロックになり、ペースメーカー植え込みなどにならずヨカッタ、ヨカッタと喜び会う事が出来本当にヨカッタです

でも、之から後、最後の難関、足も動かせず寝返りの打てない長い、5時間が待っています・・
お部屋に帰り家族の顔を見ると安心と共に、急に朝から食事抜き、お水も控え・・口もカラカラお腹も少し減っています・・少しずつお食事どうぞとは、言って頂けますが、水分を取ってもしお手洗いにでも・・と思うと・・今しばらくの辛抱です・・

暫らくすると彼方此方痛くなってきます・・うつらうつらしたいのですが熟睡しているうちに無意識に寝返りを打つと大変な事になるため其れも出来ず長い5時間が終わった時には、足も腰もカチカチ・・そっと立ち上がり右鼡径部を押さえながらソロソロと一番にお手洗いに直行いたしました。

本当に信頼できるZ先生やN先生他の諸先生方に巡り合えたお陰で無事、治療していただき無事に生還できた事感謝して居ります

心配掛けた家族にもイッパイお世話を掛けました。強がっていても、この様なとき自分一人では何も出来ない事を思い知らされました・・・・
元気にしていただいたこの身体之からは、大切にして行かないと・・・・
総ての事に感謝しております・・・