老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    卯月  

2019-05-19 15:49:54 | 俳句

           

      

幾たびも風に飛ばされそうな帽子を脱いで手に持って歩く。

あいにく日傘を持っていなかったから太陽を思いきっり浴びる。襟ぐりの大きいワンピースを着ていたので、日焼けが気になるが、たとえ傘をさしたとしても、そのままさして歩ける状態ではない強い風だ。

用事をすませて、時間が余ったものだから、さてどこへ?困った。行く所が無い。 港へ足を運ぶ。

時計を見ると、どこかの島へ瀬戸芸を観にゆくこともできるが、港に止まっていた「めおん丸」には鈴生りの乗船客が見える。行きは良いが帰りが怖い。前回は鬼ヶ島から乗船しようとした客は積残して船は出てしまったのを、船から見ていた経験がある。今日は日曜日。そんな事もふと頭をよぎる。最終便に乗れなかったらどうする?まさかそんな事もあるまいが、日を出直して瀬戸芸の島は訪れよう。

 

     

 

五月の港の公園は薔薇が咲いている。いつもながら綺麗だ。今年は瀬戸芸のお客さんを見込んで、いつもの年よりか手入れも行き届いていてすばらしい。

 

    

 

バラのアーチを潜る。葉を透かして、光の矢が幾本も射している。 あまり香がしないのが残念といえば残念だ。

 

        

 

紫色をした薔薇。写真では本来の紫色が出ていない。

 

風が強いから、花びらが触れあって痛みの激しい薔薇ばかりだ。

 

  

 

薔薇は美しすぎると私はいつも思う。 ガーデニングでは咲かせるのが難しい。私には。

 

       

 

このような系統の色が好き。

 

         

 

そして開ききった花より莟にの内とあと少しで開きますというのが好きだ。

 

ネット句会が全没だった。少し海からの風に吹かれ、薔薇を見、大きな旅客船を見て憂さも晴れた。

 

            あらがへぬ風に薔薇傷重ねけり 

            ロックギター卯月の空をかきまはす

            男木と女木の島奧行く青嵐

           

          


コメント
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