お天気が良かった。 高松港から一番待ち時間の少なかった、島行きの船に乗った。
女木島(鬼ヶ島) 男木島(猫の島) 直島(芸術の島、、、目下世界中から観光客に人気のある島) への切符売り場で小豆島行きの船が一番早く改札をされたので乗船をした。
フェリーにはバスや自動車が次々に乗り込んでくる。
部屋に入るより一時間ばかりの船旅だ。写真を撮ろうとデッキに、、、
デッキからは、見慣れた高松港の風景が。 向うの桟橋の、めおん丸には早くも鈴生りの乗船客が。
10分くらいすると、最近訪ねた、大島が見えた。 今日も港には二隻の船が停まっている。瀬戸芸の観光客もきっとたくさん訪れているに違いない。
丸いドーム型の屋根は納骨堂。故郷にも帰れず、ここで一生を過ごした方々がお祀りされている建物だ。
赤と白の澪標がぽっかりと浮かんでいる。(高松に近い)
小豆島に近ずくと緑と白の澪標が浮いていた。
丸いドームを積んだ船にすれ違った。何?を積んでいるのかゆっくりと遠ざかって行った。
小豆島に近づくと、程なく目にしたホテル。 志度の家の二階の窓から、このホテルが見える。 どんなホテルだろう、、と一度泊まりにきたことがある。
元気だった、殿を連れてきた。動物は受け入れていないホテルであったが、好意的に殿と一緒に泊まれる部屋の用意をしてくれた。 殿の喜んだのは勿論。
一夜明けて次の朝、二時間くらい殿と、ホテルの周辺の散歩をした。周辺には別荘が多かった。
志度からこのホテルが見えるのだから、ホテルから我が家も見えるのではないかと双眼鏡を持って来ていたが、小さな我が家は全く見えなかった。
山や樹木で邪魔をされて、あの辺が我が家?と思えるくらいの場所しか見えなかった。 そんな想い出のホテルだ。
写真を撮るのにも飽きて、船の休憩室に入る。思いかけず、座る椅子もないほどの混みかた。 やっと一番前に空いていた椅子を見つけた。
思ったのが、ここは日本? 以前の旅で香港からマカオに行く船に乗った時と全く同じよう。船の中は割れんばかりの外国の言葉が飛び交い、ああ元気だ、活気にあふれていると思った。 そんな事は今まで一度も思い出したことは無かった。 それが、昨日の船は、まあこの喧騒は、、、。私が間違って別世界に踏み込んだのかと感じた。そんな次第だった。
小豆島の土庄港に近づく。 やはり島に違いない。港の傍まで山が迫っている。きれいな道路が上へと続いている。
誰に気兼ねもしない一人旅。元気な自分を見出した。 瀬戸芸が26日の日曜日で終わる。どうせ歩くなら、見知らぬ場所を散策するのが楽しい。そんなこんなで、港まで夫が送ってくれて、あてずっぽう、いいや歩くのと、瀬戸芸の作品も一応見ておこうか?と島旅に。
そんな昨日だった。