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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

ベートベン「第九」 の初めての演奏の地

2016-05-16 10:40:38 | 俳句


   🎼   俘虜の像緑の風にタクト振る

ここは、第九のふる里として、鳴門市にあるドイツ館。
1917年から、1920年までの3年間の第一次世界大戦時、ドイツ人俘虜と、坂東の人々との交流があった場所である。
俘虜収容所の跡地を利用し、1972年に旧ドイツ館を建て、鳴門市とドイツ、リューネブルグ市の間で姉妹都市盟約が結ばれ脈々と交流が続いている。

    

    🎼   夏鶯歓喜奏でる森の奥

     🎼   麦秋や映画セットの俘虜の家 

背にした大麻山で盛んに鶯が鳴いていた。

昨日の新聞記事。
現在指揮者の 「佐渡裕氏」が、2015年9月に音楽監督に就任したオーストリアのトーンキュンストラー管弦楽団を率いて全国14ヶ所を凱旋している。
「市民との第九や、子供たちのためのコンサートなど日本で培ったノウハウを生かし、音楽の枠を広げたい」とおっしゃる 佐渡裕氏。

その「ベートーベンの交響曲第九番」を日本で初めて全楽演奏したのが、ここ鳴門の坂東俘虜収容所でドイツ人の俘虜の方たちであったことは有名である。

     

等身大の人形が、会館の中でその当時を再現して演奏をしている。
一番に苦労をしたのは、楽器だとか。
そう思って見たり聞いたりすると感慨もひとしおである。
12月は恒例の年中行事になっている全国での「第九」の演奏会。
ここから、出発して、日本中に盛んに広がって行った。

    🎼   手造りの楽器のよき音聖五月

    🎼   緑陰に憩ふドイツのパンを手に

    🎼   囀に俘虜ふる郷を恋ふことも