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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

一年だそうな

2016-05-11 10:41:30 | 俳句
   🐇   通されて海見ゆる席円座かな


一年です。「記念のブログを書きませんか」 とメールがきた。
おかげさまで、一年楽しかった。

「何かを捨てて何かを拾おう」  考えなしに付けたタイトル。
拾うものが多かった。捨てたものは、いっぱいぱいの恥の数々。
消すことはたやすいが、田舎のばあばの成長記録だと思うから、敢えてそのままにしている。
ごく普通の高齢者の考えと日常生活だと思う。これを、懐かしむ自分の将来が想像できる。
ずっとずっと先だとよいな~。
 


俳句に関かんすると、現在は、芭蕉のような、絶対者がいないと気が付く。
師系によって、俳句の作りかた、考え方が違う。
我が師を、尊敬をしているし又、師の作句は大変すきだ。
自分もこの師の元で研鑽を積んでゆくが、私の頭が柔らかくなったのか、奇をてらったちんぷんかんぷんの句で、読み手を煙にまくような句以外は諾えるようになった。
普通、皆、普通である。
千差万別の俳人がいる。皆さん歴史が長く、一家の長をなしている。超実力者もいるし、何でと目を疑うような、単に運に作用されたと思えるラッキーな一家の長も。



それもこれもインターネットを開き、ブログを書きながら気がついたことがら。
田舎暮らしをしていても、中央の情報がどんどん入ってくる発達した世界に少し足をいれることが叶ったおかげである。



一昨日の散歩。もう田植が始まっている。根づいた田圃に飛行機雲が映っていた。
花茨の径。良い匂いが辺りにみちみちている。白い茨の群生の中に薄紅を帯びた莟に、ほんのりと薄紅の花びらの野茨が混じっている。
四~五メートル離れて野苺の赤い実。
川を挟んだお家の木に根を張って咲いている蘭の花。

毎日が発見の散歩道。歩く道を毎日違えているので、一週間置いて同じ道に行くと、景色が一変をしている。

田舎も捨てたもんじゃない。
俳句愛好者から、俳人の仲間に入れなくても、この自然に囲まれた生活から、この上何を望もうか。毎日を大切に大切に。

   🍓   戒壇に真つ直続く蟻の道

   🍓   里に残る水車一基や五加つむ

   🍓   長命縷軒にゆらゆら漢方堂