まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

春締める 花市の日に 散るいのち

2017年06月01日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 さぬき市地方は、高気圧に覆われて晴れていたが、上空の寒気や湿った空気の影響で大気の状態が不安定となるため午後からは曇り、夜は雨や雷雨の所があるらしい。気温は19.1度から28.6度、湿度は90%から60%、風は1mから3mの西の風が少しばかり。明日の2日は、上空の寒気や湿った空気の影響で、未明まで雨や雷雨の所がある見込みで、昼前からは、高気圧に覆われて晴れるらしい。

 

 さて、ローカルな話題で申し訳ないが、かねてから心配をしていた娘さんが、先日の日曜日の夕方から忽然と姿を消した。上の黒い矢印で姿を見られてからは跡形もなく消えた。で、昨日から地区の住民総出で捜索していた。その窓口になるのが、赤矢印の集会場だった。

 

 香川県東部の小さな大川町。その一部の地区のことではあるが、地元ではあちらこちらと探し回った。28日の夕方からだとすれば、もう、四日にもなる。人一人が忽然と消えるものだろうか・・と、みんな、懸命に探した。

 

 空には香川県の防災ヘリ「オリーブⅡ」がやってきて、空から捜索し、

 

 さぬき警察署からも多くのおまわりさんが動員されていた。

 

 私たちは山道や空き家などを懸命に探した。川や池や沼なども探した。それでも、どこからも発見できなかった。

 

 私は担当地区のそれぞれの家々を訪問しては情報を集めたりしていた。

 

 今日は、さぬき市長尾にある「宝円寺」の春市が行われる日。元々は、この「親鸞聖人二十四輩」さんのおまつりだったもの。こういう時だから、そういう余裕は全くない。

 

 このお祭りがおこなわれる午後からは前の市道が通行止めになり、多くの露天が軒を並べるという、このあたりではちょっとした有名な春市なのである。

 

 地区の応援部隊は、お昼前になって解散となり、各自で情報交換や口コミなどで、彼女を捜すことになり、私も昨日の続きの作業に戻っていた。

 

 15時半過ぎ、娘さんの自宅から、ほんの100mほどしか離れていない、この橋の下で遺体で発見されたと連絡が入った。事故か事件か過失かは、まだ不明・・。こうなる前に、みんなでどうにかできなかったのかと悔やまれてならない。

 

  今日の掲示板はこれ。「再び通らぬ一度きりの尊い道をいま歩いている」という榎本栄一先生の言葉から。今日の宝円寺さんの門前にあった言葉である。「一年は短いが、一日は長い」とはだれかの言葉であるが、その長い一日でも、一分一秒ずつ年をとっているのである。どこかの女優さんが「一年が一千万円で買えるなら、私、買いますよ」と言ったそうだが、お金を出して買えるものでもないし、女優だから、それができるという訳でもない。毎日毎日、明日がある、明後日が あると思って、ついうかうかと過ごしているのが私たちである。しかし、いずれにせよ、お互いに「再びは通らぬ一度きりの尊き道をいま歩いている」というわ けである。ややもすれば、いやなことは避けて通り、毎日、おもしろおかしく、押し流されているとも言えるのだが、尊いいのちをいただいている自分自身の本当の姿に気づいて、自分をみつめ直すことが求められているのではないかと思われる今日このごろである。

 

じゃあ、また、明日、会えたらいいね。



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