まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

花寒の 畑に手を振る 人がいる

2016年03月13日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 さぬき市地方は気圧の谷の影響で雲が広がっていた。気温は5度から10.8度、湿度は86%から63%、風は1mから3mの東の風が少しばかり。明日の14日は気圧の谷や湿った空気の影響で明け方まで雨が降る見込みらしい。

 

 今朝は5時起きになった。集落の「出事」が7時。地区の「地神さん」のお掃除である。ところが、この集落はなぜか30分前集合になっている。ということは、6時半には集合場所に行かないといけない。6時半に集合するのならば「6時半集合」でもいいじゃないかと思うのだが、それだったら、6時には集合することになる。良い習慣なのか、良くない習慣なのか・・・。

 

 これが「地神さん」で、田畑の神さんとされて、春には種まきの神さんとなり、秋には収穫の神さんとなるそうだ。戦後は、この前で大勢の子供らで賑わったそうだが、今年の掃除に出たのは7人のみ。で、この集落でも農家は4軒だけになってしまった。過疎と高齢化と獣蓄害で営農を諦めてしまったのだ。

 

 でも、連綿として、この「地神さん」と「山の神さん」のおまつりは続けられている。

 

 7時集合の筈が、6時半集合で7時解散・・・ということになってしまった。人が少なければ少ないなりのお掃除しかしない。この後のほうの樹木や竹なんぞもさっぱりとすればいいのだが、人がいなければいないなりの作業にしかならない。

 

 寛政2年、阿波藩主:蜂須賀治昭は、神職早雲伯耆の建白を受けて、県下全域に「地神さん」を建てさせた。当時、淡路は阿波藩であったため、淡路にも同じお触書があった。香川県の南部や岡山県南部の瀬戸内海に面する集落、北海道では阿波藩からの入植者のいる地域などでも「地神さん」が祀られている。藩主から指示された祭礼行事ではあるが、農民や地域に定着し、それが人の交流と共に伝播していたと思われる。

 

 「地神塔」を建てると共に、「社日」には祭礼を行わせた。社日は、春・秋の彼岸に一番近い「戌」の日で、その日は、農耕を休み「地神さん」の周りで祭礼を行う。この日に農作業をすると地神さんの頭に鍬を打ち込むことになるといわれ、忙しい時期ではあるが、総ての農家が農作業を休んだ。「地神さん」の周りには注連縄を張り、沢山の供物が供えられた。時間が来ると、その供え物は子供達に分け与えられる。その日、子供は「地神さん」の周りに集まってお下がりを頂くのが楽しみであった。

 

 さて、掃除が終わると一休みをして、日曜日だというのに、緊急打合せということでここにやってきた。さぬき市前山にある「おへんろ交流サロン」に9時集合だった。この日、集まったのはパソコン操作の男性三人組。渡邊会長と中島先生と私。納め札の展示方法とチラシ(フライヤー)、リーフレットの内容確認という最終確認事項。

 

 で、私の所の田淵家では、展示内容の一部変更があり、さぬき市五町を町ごとに分類して並べ直すことになったし、もう少し多くの納め札を並べることになった。この段階に来て、展示方法の変更はきついものがあるが、なんとかしなければ・・・ということで、再検討することになった。

 

 これが、そのチラシ(フライヤー)の原案・・・。展示期間はこの三月19日の日曜日から三ヶ月間とする。特別展だけれど拝観料・入場料などは無料。

 

 で、火曜日に私たちの展示はひとまず完成させることになった。あとは写真パネルや展示ボードなどは写真屋さんにお願いすることにして・・・。

 

 午後からは地神さんの例祭である。これも、15時集合ということになっているが、当番さんは30分前の14時半集合である。ということは、30分前集合だから、当番は14時、お客さんは14時半集合という訳の分からないことになってしまう。だとしたら、私は当番だから13時半にわが家を歩いて出ることになって・・・ほぼ半日が消えることになる。

 

 こういう「おまつり」も全く実態のない集まりになって、全くの井戸端会議になっている。でも、こういう集まりでもないと顔を合わすことも話すこともなくなってしまう。

 

 今日の掲示板はこれ。「自分の辞書から次の言葉を消す。「ねばならない」「べきである」 あなたは誰に対しても「ねばならない」負い目などない。」という、ドミニック・グロシューの言葉からである。「ドミニク・グロシュー」は、1980年代に実業家と して成功し、著書『ボス・ジェネレーション:成功するための方法』がベストセラーになるなど一躍時代の寵児となった人物であり、その後、交通事故による 数ヶ月の昏睡状態とリハビリを経験して人生観を一変。これまでの経済効果至上主義を捨て、人生についてや幸せの方法論を伝える本を多数執筆している。主な著書に「心の翼を休めて」「子どもとハッピ-になれる魔法の言葉」「仕事でハッピ-になる魔法の言葉」「幸せはいつも素顔」「強い組織をつくるための小さなヒント」「幸福の予感」「バラ色の人生の送り方」などがある。 (参考文献:ウィキペディア+楽天ブックス)

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


ツイッター

<script type="text/javascript" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>