去年も連休中に見に行って、5月17日に載せたクマガイソウ(熊谷草)だが、今年も先週同じところに行って撮ってきた。豊田市の「えびねの森」に植えられているのを見せて貰ったものだが、今では森林開発や乱獲で自生している株はもう見られないようだ。絶滅危惧種Ⅱ類に分類されているという希少な野生ランで、大きな袋のような花と団扇状の葉が特徴的だ。












花が極めて小さな雑草をもう一つ。変わった名前を付けてもらったノミノフスマ(蚤の衾)だ。花は先月の4月12日に載せた同じ仲間のハコベとそっくりだが、大きさは2~3mmくらいしかない。花弁は、ハコベと同様に1枚が二つに裂けているので10枚あるように見えるが、実際には5枚しかない。茎や葉もハコベより遥かに細く小さい。








先々月、3月14日にオオイヌノフグリを載せたが、その“小型版”ともいえるタチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)だ。花は2~3mmくらいしかないと思うが、綺麗な青色がよく目立つものの、あまりにも小さい花なので、近寄って目を凝らして見ないと見逃してしまう。虫眼鏡が要るくらい小さい。草丈は10cmくらいあるが、茎が枝分かれせずに立ち上がっていることから、タチイヌノフグリという名前になったらしい。ヨーロッパ原産の帰化植物だそうだ。








ムラサキケマンとよく似た花が咲くので紛らわしいが、去年も撮ってきて3月21日に載せた花なので、たぶん同じジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)でいいと思う。変わった名前だが、長い形をしたユニークな薄紫色の花が特徴的で面白い。同じ仲間にヤマエンゴサクというのもあるようで、それとの区別がよく判らない。








ユニークで面白い形をした花だが、オオバウマノスズクサ(大葉馬の鈴草)と言うそうで、愛知県森林公園での植物観察会に参加して教えてもらった初めて見る花だ。関東地方以西の山林に自生する有毒植物で、名前は“草”となっていても、草ではなく蔓性の木だそうだ。花の大きさは2~3cmくらいで、形は楽器のサキソフォンに似ているし、動物が口を大きく開けているようにも見える。花の内側には、熱帯地方の花に見られるような紫褐色の派手な模様があるのも印象的だ。食虫植物のようにも見えるが、これで虫を中に誘って、受粉を助けて貰っているのだろう。いずれにしても、何とも奇抜な姿をした花だ。最後の画像は、先端がまだ開いていない蕾のようだ。







