ルリモンハナバチだと思う。関東地方以西にだけ棲んでいるらしく、あまり見掛けない珍しい蜂で、環境省のレッドデータブックには載っていないようだが、絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定している県もある。名前のように瑠璃色の紋様が綺麗な蜂で、オオセイボウと同様に、自分では巣を作らず、他の蜂の巣に卵を産み付けて寄生するちゃっかり者の蜂だそうだ。
顔はスズメバチに似ていて怖そうに見えるが、蜜を舐めるのに忙しかったのか、近づいても逃げることもなく攻撃的でもなかった。体長は1.5cmくらいで、顔に似合わず温和しい蜂なのかもしれない。
たぶんオオセイボウだと思う。身体の色が光沢のある青い綺麗な蜂で、漢字では「大青蜂」と書くそうだが、体長はそんなに大きくはない。1.5cmくらいだろうか。オオセイボウは自分では巣を作らないようで、ドロバチの仲間のスズバチの巣に勝手に卵を産み付け、幼虫はスズバチに寄生して育つそうだ。犠牲になるスズバチにしてみればいい迷惑だ。警戒心が強い蜂なのか、動きも速くて上手く近づけず、撮れたのはこの1枚だけだった。
ドロバチ(泥蜂)の仲間のミカドトックリバチ(帝徳利蜂)だと思うが、キアシトックリバチ(黄足徳利蜂)かもしれない。いずれにしろ、トックリバチは、ミツバチやアシナガバチと違って集団では巣を作らず、単独で泥でできた小さな壺型の巣を作るが、蜂の巣が徳利に似ていることからトックリバチと言うそうだ。
コガネムシの一種のハナムグリ(花潜)だが、仲間はいくつかいるようで、これはたぶんコアオハナムグリだろう。花粉が好物らしく、名前のとおり、ダンギクの花の間に頭を突っ込んで、花粉や蜜を盛んに食べながら小忙しく動き回っていた。体長は1.5cmくらいで、全体が毛深い。
ホシホウジャク(星蜂雀)という蛾の一種でスズメガの仲間だが、地味な色をしている割には洒落た名前を持っている。動きは俊敏で飛ぶスピードも速い。吸蜜する時も花には留まらず、ホバリングしたまま蜜を吸う。成虫は花の蜜が好物のようだが、幼虫はあの臭い匂いのするヘクソカズラの葉を食べて成長するそうだ。