秋の湿地で咲くサワギキョウ(沢桔梗)の花だ。サワギキョウはキキョウ科ミゾカクシ属の多年草だそうで、名前にキキョウと付いていても、キキョウの花とは色以外は全く似ておらず、去年8月5日に載せたミゾカクシの花を大きくしたような姿をしている。上に突き出た蕊がユニークで、花はどことなく鳥が飛んでいるようにも見える。
昨日のオオセンナリもこのサワギキョウも、ヒガンバナやナツズイセンと同様に有毒植物だという。どの植物も動物に食べられて絶滅しないように身を守る工夫をしており、進化の過程で毒を持つ方法を選んだ植物はけっこう多い。一方では、自ら動けない植物は、子孫を残すために昆虫には受粉を助けてもらい、野鳥などの動物には美味しい果実と引き替えに種子を運んでもらわなければならず、種の保存のためにいろいろと知恵を絞ってしたたかに生きている。中には、実と一緒に種子も噛み砕いてしまう哺乳類には有毒でも、実だけ食べて種子はそのまま糞と一緒に排泄してくれる野鳥には無毒という植物もあるようだから、たかが野山の草木といえども彼らもなかなか賢い。



昨日のオオセンナリもこのサワギキョウも、ヒガンバナやナツズイセンと同様に有毒植物だという。どの植物も動物に食べられて絶滅しないように身を守る工夫をしており、進化の過程で毒を持つ方法を選んだ植物はけっこう多い。一方では、自ら動けない植物は、子孫を残すために昆虫には受粉を助けてもらい、野鳥などの動物には美味しい果実と引き替えに種子を運んでもらわなければならず、種の保存のためにいろいろと知恵を絞ってしたたかに生きている。中には、実と一緒に種子も噛み砕いてしまう哺乳類には有毒でも、実だけ食べて種子はそのまま糞と一緒に排泄してくれる野鳥には無毒という植物もあるようだから、たかが野山の草木といえども彼らもなかなか賢い。


