EMによる水系の浄化のついて、微生物が自然の中で、豊かな生態系を取戻す仕組みを比嘉教授が解説していますが、数回に渡って、そのポイントを掲載致します。(健康生活宣言Vol.15)
(7)EMによって抗酸化状態に変われば、大腸菌はいなくなる
EMは塩素消毒並みに大腸菌を抑える力があると評価されています。大腸菌は腐敗性の有機物があると大量に増加します。EMが有機物を腐敗状態から発酵状態に変えると、水質は必然的に抗酸化状態になる為、大腸菌はエサが無くなって衰退する。逗子海岸の「海の家」では、浸透式トイレ等が原因で大腸菌が砂浜を汚染した際に、逗子市ではEMを無償で配ってトイレ等に流させた。結果は大腸菌が抑えられ、臭いも無くなり、水泳基準は”不可”から”可”に変わったのです。EMを上手に使えば、合併浄化槽や下水処理の為の塩素消毒は完全に不要となります。
(私のコメント)
塩素は価格が安く、また食品添加物としても認められており、飲料用の水道にも添加されています。低コストで衛生的な水が必要とされる水道業界では、必要不可欠な薬剤になっているのも事実です。塩素消毒している水道水は、時として”カルキ”の臭いがしますが、塩素(次亜塩素酸ソーダ)過多が原因です。殺菌効果を高める為に、塩素濃度を上げて使用した際の現象で、意外に使い難いものなのです。100年以上も続く消毒方法の為に誰も変えようとはしません。しかし、レジオネラ菌やノロウイルスの発生、大腸菌による食中毒等、塩素消毒を過信した結果を忘れてはなりません。