名古屋の白ウサギ・1964年生・

別名、ウサギ仙人・・職業・会社員

マタイ受難曲

2012-08-15 | 音楽



カール・リヒター 指揮

マタイ受難曲

このCDは1979年に録音された。
今から33年前の録音である。
当然デジタル録音ではなく、ADDのCD。
にもかかわらず、録音が素晴らしい。

最新のデジタル技術を駆使して録音されたCDより、
はるかに美しい音色を奏でる。
私のオーディオセットとの相性がいいのか?
録音されたホールの音響がずば抜けて良かったのか?
それとも私の耳との相性が良いだけなのか?
よく分からない。
マタイ受難曲を振らしたらリヒターの右に出る者はいないと思う。
マタイはバッハの最高傑作と私は思っている。
マタイの壮大さは、後期ロマン派の大規模なオーケストラ奏でる曲と比較しても、
まったく古さを感じさせない。
圧倒的な広がりと力強さ。
最高の指揮者に最高の録音。
極上のメロディー。
立体感のある合唱。
キリストの最期をドラマチック且つリアルに語った歌詞・・・・

どれをとっても文句の付けようがない。

 ある日、歌詞の和訳を見ながら、このCDを聞いた。
すると、突然
瞼の裏側にキリストが磔にされる直前の様子が
映画を見ているようにリアルに浮かびあがってきた。
まるで私がそこにいたかのような光景だった。
恐ろしくなってCDを止めた。
私はキリスト教に敬意は持っているが
キリスト教の信者ではない。

これは

心理学でいう「意識の膨張」
禅宗でいう「禅病」
修験道でいう「行試し」

危険を感じた。
こういった事に恍惚感をもつようになると
ある種の 病気 になってしまう
病気になると
「私はキリストの生まれ変わりだ」
と言い出しかねない
危険極まりない
意識的にシャツトダウンしないととんでもない事になる

深入りは禁物
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