ベッドが悪いのか、腰が痛い。夜中にトイレに行こうとして起き上がる時が辛い。朝起きてシャワーを浴びようと思っても、腰が痛くてベッドからなかなか起き上がれない。腰が痛いことは母の介助にも影響する。母はベッドに腰掛けたまま眠ってしまうので、ベッドの足元に丸まって眠っていることが毎日だ。夜中、正常な位置まで戻そうとして眠ったままの母の体を抱き上げると、腰に痛みが走る。引っ張りあげようとしても痛くてたまらない。風呂から出た後、足の指の治療をするためにしゃがみ込むことも辛い。辛そうな顔をしている俺を見て、母はどうしたの?と聞くもんだから、事情を説明すると、母は「しっかりしてよ。今度は私がお兄ちゃんの面倒を見なくちゃいけなくなるじゃない」と笑う。今年99歳になる母が今年74歳になる息子を介護する、なんて見ものだ。老老ブレックファースト(鰺の干物、きゅうりの浅漬け、韓国海苔、もやしと揚げの味噌汁)の後、お昼に来た弟のHとバトンタッチして、今日から映画館も緊急事態宣言の対象外?になったのでユーロスペースに尾野真千子主演の「茜色に焼かれる」(脚本監督・石井裕也)を見に行く。尾野真千子もよかったけど、息子役の和田庵と風俗嬢役の片山友希もいい。映画館は午後なのに満員。それはそれでよかったのだけど、道玄坂を昇り降りすると腰がつらくなって駅に向う途中にあったケンタッキーに入ってしまう。今日は老老ディナーがないので、これが俺の一人きりのディナー。