五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2022・8・30

2022-08-30 05:23:21 | 日記
〇現在朝の5時半近く。昨夜は女ともだちのTさんがリスボン好きの俺の為にメールでわざわざ教えてくれた「憧れの地に家を買おう/ポルトガル リスボン篇」を11時から見た後、眠れなくなってそのまま起きてしまったもんだから、今頃になって睡魔に襲われている。それにしても何が「家を買おう」だ。最初に紹介された三億もするラグジュアリー物件、次に紹介された下町にあるワンルームが三千万だと?ふざけるなよ。俺がリスボンに抱いているイメージと全く違う。最近リスボンに行った人の話では、この街もどんどんお洒落になってしまって、俺が詩人ペソアに誘われて馴染んでいた少しいかがわしくもの悲しい雰囲気を持つバイオアルトやアルファマみたいな一角はなくなってしまったらしい。だったらもうリスボンへの幻想を捨ててしまうか?いやいや、幻想は幻想で取っておいて、まずは母屋のオーオカビルまで、次に行きつけのスーパーまで、更には広尾駅まで歩く力を取り戻すことが優先だ。
〇昨日の内に買っておいた焼き明太子のおにぎりを食べている内に、こんな時に漬け物と温かいお茶があると幸せなんだけどと思った途端、ウチの冷蔵庫でもう一か月は放置されていたヌカが死んでしまっていることに気付く。うーん、ちょうどいいヌカ具合?になっていたのにと自分の体調を忘れて呻く。同時に俺のこれからの人生はどうなるんだろ?と五年前の急性大動脈解離、七月初旬の下肢大動脈破裂、二週間後の腎盂腎炎での長い入院生活と、三度幽界と霊界を行き来した身として思ったりする。それにつけても美味しい糠漬けが食べたい。茄子か蕪か?
〇そんなことを書いた後、今日は一番若いCさんに付き添われて12時近くに地下の売店へ出向いたら、昨日まではなかったのか気付かなかったのか、お漬け物が何種類か入った鶏ぎん弁当が売っていたもんだから、メインの鶏の塩焼きより漬け物目当てで買い込む。漬け物は満足。でも鶏の塩焼きは塩が強すぎる。それでも食べる。夜中の3時か4時におにぎりたべただけだ。空腹、空腹、空腹。ご飯粒を一粒も残さず完食せり。
〇朝と夕方の二回、担当医のS先生とK先生が病室に「どうですか?」とご機嫌伺いに顔を出す。「元気ですよ」「食欲もあるし、便も出てます」と答えると「そりゃよかった」と行ってしまう。ちょっと待ってくれ。元気だと言っているんだから退院の目処でも言ってくれればいいものをと思うものの、云えるのは明日の検査次第だと知っている俺は、文句も言わず曇り空に目をやる。今日はロスに帰ってしまう妹と中庭?を隔ててお互いの姿を目視し、「お正月にはお兄ちゃんのすき焼き食べさせてね」「それまでお互い元気でいような」と電話で励まし合って別れを告げた。

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