今日の公演には、私より5,6歳若い脚本家(と云うことはベテラン)のSさんが見に来てくれる。終演後の彼の感想が私を喜ばせる。普段接しているテレビや映画の脚本は辻褄を合わせることを要求されているが、この芝居の台本はそれを最初から放棄しているといて、それが何とも羨ましいと。いやいや、Sさん。私だって何とか辻褄を合わせようとしたことだってあったんです。でも、合わせようとしている内にどんどんそんなことより面白さが優先してしまって、あなたに指摘されるまで自分では辻褄があっていないなんて思っていなかったんです。また終演後に一人の女性が、服部妙子さん演じる主婦の心情が痛い程分かって芝居に引き込まれて行ったら、最後の最後に民族とは何か?と云う大きなテーマを投げかけられてきて圧倒されてしまったと云ってくれる。その感想はSさんとは反対に見えるけど、つまり辻褄があっていると云うことだけど、それもまた嬉しい。百人が見たら百通りの見方があるのが芝居だ。でも、その公演も明日が千秋楽だ。明日は定員35席なのに団体客の追加などがあって補助席を出せるだけ出して45席。もうこれ以上補助席を出すスペースの余裕がなく、作演出家の私やプロデューサーのChさんも千秋楽だと云うのに観ることが出来ない程の盛況ぶりだ。願わくば何とか無事に千秋楽を終えることか出来ますように。★テアトロジャージャン第十五回公演「緑のサイクリング」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、服部妙子、佐藤由美、小松杏)は、予約者多数の為、3月21日(木)は当日ご来場くださってもお席をご用意できません。ご了承下さい★テアトロジャージャンのホームページが開設されました。過去の作品や今後の上演予定作品の情報が掲載。。、、
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