五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2021・10・1

2021-10-02 04:31:21 | 日記
台風16号が関東に接近中とかで朝から雨模様。風も強くなってきて、母の部屋のベランダに置いてある鉢植えの花がゆれている。リクライニングベッドからそんな風景を見ていた母が「今日は雨だわね」とひどくまともなことを呟く。「そりゃ台風だからね」とお風呂へ誘いにきた息子は小馬鹿にしたように答える。母は「あら?知らなかったわ」と何処か深窓の令嬢(老婆)のように呟く。召使となった息子は「ホラ、ごらんください」とテレビをつけ、ニュースを見せる。最近母はテレビを見るのが億劫なようで殆どつけてない。勿論、新聞も読めないからどんどん浮世から生体離脱する。そんな母との老老ブレックファーストは、作る当人の俺が以前として食欲不振で、御飯粒を避けて、普段は週に一度位なのに一日しか間をおかずにパンにしてしまう。副菜はスクランブルエッグとソーセージにキャベツときゅうりのサラダ。それに母には蜂蜜と牛乳。俺はトマトジュース。今日から十月。緊急事態宣言が開けたことで色々考えなくてはいけないことが生まれた。まずは四月に中断してしまっているテアトロジャージャンの公演をどうするか?そしてお店の営業はどうするか?このままコロナが治まるなら問題はないのだけど、冬になったら第六波に襲われることはホボ確実らしい。だったらその時芝居も店も活動を再び中止するのか?店は今でもやっているかいないか分からない状態なので、「終活」も兼ねてこの際閉店してしまうのが妥当かも知れない。でも、テアトロジャージャンはここで流されるようにやめてしまうと、俺の年齢的なことも考えると、もう復活できないような気がする。それは嫌だ。もうすぐ74、来年は75歳。最後の最後まで芝居をしていたい。そんな気持を乃木坂時代から一緒に芝居を作ってきた浜田晃さんに電話してぶつけてみる。浜田さんは俺より5歳年上。俺の気持を分かってくれて、最後の芝居を一緒につくろうと言ってくれた。プロデューサーとしてテアトロジャージャンを支えてきたChさんにも電話して二人の気持を伝える。彼女がいないと俺の芝居は始まらない。来年早々、コロナの隙をみて芝居の公演を再開しよう。そうじゃないと俺の人生は終われない。因みに今日の老老ディナーはアラビアータパスタ。赤ワインをお供のように置くが、お供の方がメインになってしまった。更に因みに?昨日洗濯機の修理業者がきてくれたので、一週間ぶりに洗濯機が廻りだした。これでコインランドリーに行く必要がなくなって安堵。