安売りしていた時に買って冷凍しておいた牛肉で朝から一人スキヤキをする。牛肉がよくなかったせいかあまり美味しくないけど、スキヤキはスキヤキ。でも、残った卵をスキヤキの汁と一緒にかけて食べたご飯の方が美味しかった。他にカブの漬け物とワカメの味噌汁。食後、録画しておいた「共喰い」(脚本・荒井晴彦、監督・青山真治)を見る。私にもサディストの部分はあるけど、主人公の父親が女を殴ることで快感を得ているという設定、それが主人公や周囲の人間のトラウマになっていることにあまり共感がいかないけど、原作や脚本では納得行くようになっているのか?ふと気になったけと、それよりその後見たWOWOWオリジナルドキュメンタリー「記録映画『東京オリンピック』～市川崑と164人のキャメラマン～」に突然現れた知りあいのカメラマンTさんの顔写真に、気持ちが動揺する。Tさんは二十年近く前に離婚した二度目の妻Yさんの父上だ。色々事情があって我が家には二度程しかいらしたことがないし、お会いしたのはその二度きりだ。でも、著名な記録映画カメラマンだということは存じていた。そして去年亡くなられたことも聞いていた。葬式にも法事にも出る資格がない身なので、こうして画面に現れたTさんの顔写真に手を合わせ、続いて放送された映画「東京オリンピック」の中でTさんがカメラを担当した男子100メートル決勝とマラソンのアベベが甲州街道を走る映像を見ることでお悔やみの替わりにした。