【ネリネ・クリスパ】ヒガンバナ科
やっぱり、嬉しい・・・
どうしても地味目な花にしか出会えないこの時期に、ことに草本(草)系は種類も数も少ないので、このネリネの花に出会うと、本心嬉しくなってしまいます。
日々アップしている花たちも、どうしても地味な花が続いておりましたしね。
ネリネの花は、マイ花マップには2ヶ所が登録されておりますのでね、毎年花の時期を楽しみにしております。
どちらの株も、今年も優しげなピンクの花を咲かせてくれいます。
ヒガンバナは、日本の秋を彩る代表のような花ですが、ネリネは、それを小さく繊細にしたような風情の花です。
でもお仲間同士ということではなく、ヒガンバナはリコリス属、ネリネはネリネ属です。
花後に葉っぱが出現するヒガンバナとは違い、すでに葉があるところに花茎が立ち上がってきます。
南アフリカ原産で、日本には大正時代末期にやってきています。
主にイギリスで改良がすすみ、光を受けた花弁は、あたかも金粉を散りばめたようにキラキラと輝くことから、英名では「diamond lily・ダイヤモンドリリー」と呼ばれています。
切り花としての需要もあり、花屋さんでも売られております。
日本でも改良がすすみ、今ではたくさんの品種があるようですよ。
このサイトで、数々の花色のネリネをみることが出来ます。
ただね、紹介されているのは「ネリネ・サルニエンシス」と呼ばれるお仲間たちで、この記事で紹介している「ネリネ・クリスパ」とは、少し違うということが今回わかりました。
ネリネ・クリスパはウンドゥラータ種で、常緑です。
夏場の日照にも強く、耐寒性もあり、東京だと直植えで越冬することの出来る、丈夫で育てやすい原種です。
波状に縮れた花弁は、サルニエンシス種より細くて繊細です。
あまり花の状態はよくなかったのですが、11月12日に撮ったサルニエンシス種のネリネをお見せいたします。
比べて見ていただくと、両者の違いは一目瞭然でしょう?
花弁の幅や縮れ具合に、あきらかな違いが見てとれますよね。
情報が錯綜していて、正確性には疑問がありますが、こちらのサルニエンシス種のことを「ダイヤモンドリリー」と呼ぶようで、ウンドゥラータ種のことではないようです。
ウンドゥラータ種の「ネリネ・クリスパ」には、花の姿が似ていることから、「ヒメヒガンバナ・姫彼岸花」の和名があります。
小さな彼岸花という意味ですかね。
今までこの花の名前をネリネとして認識していたおじさんですが、ヒメヒガンバナの名前と出会ったことで、胸のつかえがおりました。
いえね、ネリネを検索して出てくる画像はサルニエンシス種の花たちが多くて、こちらのウンドゥラータ種は少なかったのですよ。
ネリネ属だし、ひっくるめてネリネでいいだろうと納得させてはいたのですが、花の様子が違いますのでね、少しだけわだかまりがあったのです。
ヒメヒガンバナ・姫彼岸花、これからはこちらでいくことにします。
もちろんネリネでも、何の問題もありません。
寒空のもと健気に咲くヒメヒガンバナの花に、エールを贈りましょう。