goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

似て非なるもの

2007年12月19日 | 07 花たち



【コバノランタナ・小葉のランタナ】クマヅラ科

先に紹介いたしましたランタナとは、極近いお仲間です。
名前からしてそうです。
文字通り「コバノランタナ・小葉のランタナ」→「小さな葉っぱのランタナ」という意味ですよね。
確かに葉っぱは小さいです。

goro's 花 Diary で記事に取上げるに当たっては、両者の立場には大きな違いがあります。
ランタナの花は、嬉しい出会いがありましたので、急遽紹介する運びとなりましたが、こちらコバノランタナはこの時期に記事にしようと、ずっとスタンバっておりました。
コバノランタナは花数の差こそあれ、ほとんど1年中花を見ることが出来ます。
街なかから花が少なくなるのはわかっておりましたのでね、この時期に登場願おうと、確信犯的に待たせておきました。

因みに撮影日は12月1日です。

ランタナとは南米原産、常緑低木などの共通点はありますが、微妙な違いが見てとれます。

コバノランタナのほうが、葉が小さい、集合花の数が少なめ、花が小さい、匍匐性、蔓性、耐寒性にも優れているなど特徴があります。

紹介しているコバノランタナの株は、匍匐性を利用して、グランドカバーのように地面を這わせておりますが、おじさんの近所の庭に植えられているものは、高さ1,5メートルほどあり、たくさんの枝が枝垂れて、なかなかの雰囲気ですよ。

それとね、今回花を見てて、ランタナとのより顕著な違いを発見しましたよ。

花後の姿なんですがね、まったく違うでしょう?

ランタナの種子、憶えていますか?
球果でしたよね。
その球果を鳥が食べることで勢力範囲が広がり(これだけが理由ではないんでしょうが)、外来生物法の要注意外来生物リストに、ランタナが入っていることは記事にもしましたが、コバノランタナの種子はどう見ても、鳥さん好みとは見えません。

ということはです、いきなり成育範囲を広げるとは考えられないってことです。
コバノランタナがリストに加えられなかったのは、傍若無人に勢力拡大することなく、帰化する恐れはないと判断されたからかなと、おじさんはそう結論付けました。


山野に飛び出すことなく、人間の営みの場近くで、いつまでも咲いててくださいね。



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4 コメント

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容姿だけではなく、 (noodles3)
2007-12-20 00:17:03
種子が違うんですか!
それにしても、地に這うコバノランタナは見たことがないです。
大体、立派な木が多いです。
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種子 (悟郎)
2007-12-20 01:57:22
★noodlesさん

私も、今回初めて気付いたんです。
ランタナのそれとは、似ても似つかない姿でした。

そうなんですよ、こちらでもある程度立たせて、枝垂れさせてるものばかりですが、この株は地面を這っておりました。
それはそれで、面白い姿でした。

ゴメン!
メギの件ですが、写真をアップしてる最中にお客さまがいらっしゃったので、慌ててしまい、下書きボタンを押さずに投稿しちゃいました(汗)。
ご心配いただき、ありがとうございます。
とりあえず、PCのトラブルではありませんので、ご安心ください。
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そうだったのか! (ポージィ)
2007-12-20 09:55:12
おぉ~ 労せずに新しい知識を授かりましたよ。有り難うございます。
散歩コースのひとつで毎年見ていたんです。色もこれです。
あるお宅の玄関脇に植えられていて、冬場はからからに枯れて、
春になるといつの間にかまた芽を出し、夏ころから盛んに咲きます。
(咲く時期は悟郎さんがご覧になったのとちょっと違いますが
 場所の条件によるのでしょうね)
「コバノランタナ」っていうんですか~ 道の反対側を歩きながら
『ランタナだ~』と目を向けつつ通り過ぎるだけで、立ち止まって
見た事はありませんでした。たしかに、七変化のランタナのあの実は
見かけたことがありませんでした。全然違う形の実(種)ができるとは。
ふぅ~むそうだったのか、なるほどぉ~~
もう少し関心を向けてみるべきでした(^^;)
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見落とし記事 (悟郎)
2007-12-21 01:08:06
★ポージィさん

お役に立てたようで、発信者としても嬉しいです(笑)。

ランタナとコバノランタナ、私も最初は違いがわかりませんでした。
コバノランタナの株がご近所にありましてね、ランタナは冬場になると姿を消してしまうけど、こちらのランタナは枯れないでいるけど、どうしてかなと思ったのが、コバノランタナを認識した最初です。
葉っぱは紅葉するんですが、常緑だとわかりました。
花は1年中というのは、偽情報かもです(笑)。

ポージィさんの散歩道で見かけていたランタナは、コバノランタナのほうでだったのですね。
そうなんです、種子の違いは、今回初めてわかったことです。
あきらかに違うのに、私も気付いておりませんでした。
通りすがりに目にはしていても、自分の見たいものしか見ていなかったという、よくあるケースだったんですね。
見落としていたからこそ新鮮な思いで記事に出来たなんて、あまり誉められたことではありませんよね(笑)。
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