【ショウジョウソウ・猩々草】トウダイグサ科
クリスマス商戦が始まると、デパートといい商店といい、街中が本物、造花入り乱れて真っ赤に染めあげられる、あのポインセチアのお仲間です。
ショウジョウソウの英名の「annual poinsettia」は、「一年草のポインセチア」と言う意味だそうです。
頭頂部の花の下の苞葉が、朱赤に染まります。
ポインセチアほどの華やかさはありませんが、ショウジョウソウのほうが、おとなしめで、品があって、私はこちらのほうに好感を持ちます。
といいつつ、暮れはパア~~ッ!と行ったほうが景気がいいので、うるさいほどのポインセチアの群れも、あれはあれでいいのかな。
風物詩に近いくらいの存在になってますからね。
変わった形をした葉っぱが見えますでしょう?
バイオリン型っていうらしいです。
花弁の無い小さな花です。
ショウジョウソウの場合、花はあくまで脇役です。
「猩々というのは、龍や麒麟などと同じく中国の伝説上の生き物で、人に似た顔と子供のような声、鮮やかな赤い体毛を持ち、体つきは犬や猿に似ている。人語を解し、酒を好む。その血はとても赤いとされ」「酒を好むのは猩々の重要な特徴のひとつであるが、これは日本においてかたちづくられたものである可能性が高い」(Wikipedia)。
朱赤に葉を染めることを、「猩々」に見立てたのが名前の由来です。
「猩猩」という能の演目があり、使用される面も「猩猩」と呼ばれます。
以上の記事は昨年も書きましたが、今年新たに見つけた記事があります。
能の「猩猩」は、衣裳が悉く赤であるため「赤」の代名詞として、生物の和名に使用される(Wikipedia)。
この記述をみつけて、目の前がパッと開きました。
猩猩蜻蛉 、猩猩蝿 、猩々袴 、全て「猩々」は「赤」に置き換えられるってことですね。
最後にクイズです。
「ショウジョウソウ・猩々草」は本日紹介した植物、「ショウジョウボク・猩々木」とは、先に述べた「ポインセチア」のことです。
では「ショウジョウカ・猩々花」とは、一体何でしょう?
「草」「木」に続き、「花」と称される植物は、何でしょうか?
意外な「花」に辿り着く答えは、こちら→ 「ショウジョウカ・猩々花」です。
私が、以前初めて出会った場所で、また咲いているかしら?
悟郎さんの撮られたこの場所は、たくさん植えられていますね。
ショウジョウソウの花壇?
ちょっと明るめのグリーンに朱赤の彩が実に鮮やかに刷かれて
よく目立ちますね。ポインセチアより品があると仰るの、分かります。
でもやっぱりクリスマスは真っ赤とグリーンのポインセチアが
お似合いでしょうね。ショウジョウソウは夏の名残のある
初秋だから一層この姿が相応しいのかもしれません。
え?えぇぇぇっ!?
アブチロン属の総称が猩猩花ですって??意外です~!
8月半ばから咲き出していましたよ。
たくさんのショウジョウソウでしょう?
花壇ってことでもないんですが、この一角に自生してる風に生えていました。
そんなに手入れをしてるとも思えませんでしたけどね。
そうですね。いつ見るかにもよりますね。
この季節だからこそ、ショウジョウソウのもつ「品」の良さを、殊更感じるのかもしれませんね。
暮れに見たら、淋しくなって、貧乏臭い花だと思うかもしれません(笑)。
ポインセチアもしかりです。
今のこの時期には、お目にかかりたくないかもです(笑)。
でしょ?!
まさかまさかの猩々花でしたでしょう?
アプチロン属の総称ですって。
驚き、桃の木、猩々花~~