goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

飛行機雲に乗って

2007年12月25日 | 実・果実たち


東京には思いの外、夏蜜柑の木が多いということは過去記事にも書きました。
にここに来て少なくなったようには思いますが、おじさんが東京に出て来た40年前は、多くの夏蜜柑の木を見かけました。
住宅街を歩いていると、こじんまりした庭の一角に、夏蜜柑の黄色い実をよく見かけることが出来ました。
柑橘系の本場で育ったおじさんにとって、庭先に柑橘の木が植えられているのは馴染みのある風景だったもので、妙に親近感を持ったのを憶えています。

夏蜜柑の木が少なくなったのには諸般の理由が考えられますが、住宅事情もそのひとつでしょうね。
おじさんの近所にも立派な夏蜜柑があったのですが、忽然と姿を消してしまいました。
そのお宅にはなんらかの事情があったのでしょう、建物は壊され更地にされ、3軒の建売住宅が建てられました。1戸の面積は狭くなり、庭などありません。
こんな事例が近所だけでも数件あります。
もし庭付きの住宅が出来ても、今時の人間が庭に夏蜜柑の木を植えることは、まず考えられないでしょうね。
そういうことでいえば、夏蜜柑のある家は、その地域で長く生活しているお宅ということになりませんかね?

とはいいつつも、まだまだ東京でも柑橘系の木を見かけることが出来ます。
実りの時期を迎えた黄色い果実を紹介します。


【ナツミカン・夏蜜柑】



【ダイダイ・橙】

ナツミカンとダイダイの見分け方は、簡単には果実の色です。
写真だと判り難いですかね。
ナツミカンは熟れてきても黄色のままですが、ダイダイはオレンジ色がっかってます。
一般に橙色といわれるのは、この果実の色に由来してることは言わずもがなです。
その他果実の大きさ、形、重量感などにも違いがあるのですが、実物を並べてじゃないと説明出来ません。

お正月飾りや、鏡餅の上に鎮座しているのは、代々栄えるという意味を込めて、本来はダイダイの実です。

果実は冬を過ぎても木から落ちず、そのまま置いておくと二・三年は枝についている。ここから「だいだい(代々)」と呼ばれるようになったとされる(Wikipediaより)。

ダイダイのポン酢は美味しいですよね。
ジューシーな果汁には爽やかな香りがあり、水炊きには最高です。



【キンカン・金柑】

7/5



【レモン・檸檬】

レモン以外は同じ日に撮影したのですが、やたら飛行機雲の多い日でした。
乾燥してると、飛行機雲になりやすいのでしょうかね?


goro'sにはミカンの王様、温州ミカンが届いております。
今年3回目の故郷便です。