サンマの水揚げ量が日本一の北海道根室市の花咲港で26日、サンマ漁の主力となる100トン以上の大型棒受け網漁船が今年初めて水揚げした。量は数トンで、昨年の同港での初水揚げ(約500トン)と比べると大幅減。サンマ漁は7月の開始以降、厳しい状況が続いている。

 花咲港には午前7時すぎに「第18恵久丸」が公海から帰港し、サンマを詰めた発泡スチロールの箱を船員らが運び出した。同8時半ごろに帰港した別の船は、船内の魚槽から網でサンマをすくい、船に横付けされた箱に流し込んだ。恵久丸の甲板員の男性は「サンマがいない。去年より悪い」と険しい表情で話した。